話題:メンタル

私は家族との折り合いの付け方が分からない。
どの占いを見ても母親との縁は薄いと書いてある。
たかが占いだとしても、強ちバズれてると思えない。
まぁ、あの親と別に縁が薄かろうと構わないんだけど。

私は母親に遭うとメンタル面でスゴく具合が悪くなる。
「会う」じゃない、「遭う」だ。
事故と一緒。
用事が有って実家に顔を出すと、どんなに薬を飲んでいようとぐずぐずになる。
余計な一言が多過ぎる。
それでいて善意を振り翳しながら、自分は世界一不幸だと言い張る。
母親じゃなくたって無理なタイプだ。
不幸自慢の多い人間なんて近寄りたくも無い。
そんな御託を聞きたくも無いんだ。
…それでも、行かなきゃならない用事が有った。

案の定、ぐずぐずになった。

早く帰りたくて逃げ出したくて仕方ないのを我慢していたら目眩がして。
解放されてから暫く車の中で呆けていた。
すぐにひーちゃんに逢いたくなった。
逃げ道にしてると言われようと何と言われようと、ひーちゃんに逢って安心したかった。
…ひーちゃんが遅くなるって言ってたのを忘れていて。

部屋に帰ってから、一人で泣いた。
母親の事でなんか泣きたくないのに、傷付いてやる事さえしたくないのに涙が止まらなかった。
見下される事も、何も無くても恩をきせられる事も、偉そうな割に中身の無い薄っぺらな事を聞かされるのも、もう沢山だった。
ひーちゃんに逢う前の私だったら迷わずODだ。
何も考えられなくなる位、思考が麻痺する位薬を飲んで。
それは死にたいからじゃなくて生命維持の為の最悪の手段だと思う。
薬で誤魔化さないと苦しくて死んじゃいたくなるから。
苦しくなくなるまで薬を飲んで。
まぁ、結果的に死んじゃったら仕方ないか、みたいな感じ。

泣き疲れて寝てしまって、夜中にひーちゃんが帰って来た事に最初は気付かなかった。
ひーちゃんが私のほっぺや腫れた目元をゆっくり撫でた時にぼんやり目が覚めて。
腫れ過ぎた目が上手く開かなかったけど、意識はぼんやりと有った。
「瑛さん、お家でいっぱい嫌な思いしたんだね。しんどい時に一緒に居られなくてごめんなさい…私が守れたら良いのに」って呟いてるのを聞いて、また泣きそうになった。
鼻の奥がツーンとして。
上手く喋れなくて「ありがとう」って言ったら、ひーちゃんはちゅってして背中を撫でてくれた…即寝た。

ひーちゃんのお陰で立ち直れた。
いつも私の安定剤で居てくれるひーちゃん。
一番のお薬はひーちゃんなんだよ。

いつもありがとう。