『おれつば』鷹志編クリア記念に、主人公の羽田鷹志君。
こういう時、本当はメインヒロインたる渡来さんを描くべきなんだろうけど、やたらと難しかったので、また機会があれば。



さて。

一人称小説ってあるじゃないですか。

ほら、主人公の視点と語りで物語が進む小説。

あれって、主人公は一体誰に向けて一生懸命喋っているんだろう? って不思議に思いません?
いや、読者や世の中に向けて喋っているんでしょうけど。たまに、明確に「これを読んでいる人」という表現が入ることもありますよね。

でも、キャラクターが「読者」を意識出来ているのって、かなりメタなことだと思うんですよ。何で自分達がキャラクターだって知っているんでしょう。
大抵それは「お約束」とか「楽屋ネタ」として流されてしまいます。

そんな作品が多いから、主人公の語りに物語的な意味を持たせていたりすると目新しく映るんですよ。画期的ってのはちょっと言い過ぎかもしれませんが、「おっ、一味違うな」みたいな。

で、ここから本題。
『俺たちに翼はない』というゲームの主人公達も、初めから終わりまで一貫して、やたらプレーヤーに語りかけてきます。話しかけてきます。あまつさえ、人生の選択を相談されたりもします。
主人公達は、プレーヤーも物語の一員として扱ってくれるんですね。だからプレーヤーとしても作品に入り込みやすいわけです。むしろ彼らはぐいぐい引き込んでくれます。
何故主人公達はプレーヤーを認識してくれるのかはネタバレに関わるから言いませんが、かなり納得いく理由付けがされています。
読み手を物語に引き込めて、しかも作品的に無理がない。これって結構うまいと思いません?

『おれつば』に関して、ストーリーやキャラクターが肌に合う・合わないはかなーり意見が分かれそうなのでさておくとして。
手法や構成という面から見ると、なかなか凝っていて面白いと思うんですよね。
かなりクセのあるゲームがやりたい時にはおすすめです、おれつば。


そんなわけで、ちょっとシュウちゃん風に『俺たちに翼はない』を語ってみました。似非ですよ。あまりに似なさすぎて各方面にスライディング土下座!!(:3 )っ三
…なんか、その、すみませんっした…