『NHKスペシャル』
「アイアンロード〜知られざる古代文明の道〜」


近年、シルクロードよりも古い交易路が発見されつつあります。それが西アジアから東へ伸びる鉄の交易路、アイアンロード。

興味深い内容だったのでいつか国立博物館で特別展をして欲しいです。
遊牧民族が鉄の伝播にほとんど一役買っていたのですね。彼らはギリシャやエジプトが残した記録では(漢も含む?)蛮族扱いでしたが、高度な文明を築いていたのに驚きました。記録を残すのは大事ですね。(でもギリシャやエジプト側からすれば農耕などの苦労もせずにただ奪いに来る連中なんて腹立つでしょうし、そう考えると後世にネガキャンしたくなる気持ちはわからなくもないです。


以下、自分用に内容を箇条書きでまとめました。

@スキタイ
・衛星写真でユーラシア大陸の草原地帯に遺跡を発見した
・その遺跡はスキタイ人という遊牧民族のものだった
・ミイラから判明、スキタイ人は金髪=アジア系ではない
・副葬品などから判断するにスキタイ人は高度な製鉄技術(金の加工技術も)を持っていた
・スキタイ人がハミを作ったから人と馬の意思疎通が容易くなった
・ギリシャの文書は「スキタイは文化が無く野蛮」と語るが、文字が無いだけで文明はあったことが判明

Aヒッタイト
・鉄の交易ルートを遡るとヒッタイトが最古だった(木材を求めて北方の森林地帯を伝って伝播したらしい)
・ヒッタイト人は荒地を吹く強風を利用して製鉄用の火力を得ていた
・ヒッタイトもまた遊牧民族
・エジプトと戦うのに鉄が活躍→関連:カデシュの戦い
・現在のトルコ付近では鉄に関連する苗字の人達が暮らしていて、彼らはヒッタイト人の子孫

B匈奴と漢
・鉄の鏃(羊の背骨を貫通する強さ)を開発した匈奴
・万里の長城と戟で匈奴に対抗する漢
・漢から日本(弥生時代)に鉄が伝来し農耕や建築に役立てられた

鉄伝播の流れ
・ヒッタイト→森林地帯→スキタイ→匈奴と漢、漢から日本