著:ユペチカ
監修:西森マリー

サトコがいずれ来るナダとの別れを予感する第三巻。

この漫画、イスラムを始めとした異文化への知識と理解が深まるし、そこまで内容が硬くなくて時折笑えるのに、どうしてふとした時に寂しさを感じるのかわかりました。留学中のルームシェアはいつか終わる、将来はみんな別々になるであろうことが根底にあるから、作中でサトコやナダが一人になった時にそれを意識してしまうのかもしれません。
向日葵のシーンで泣きそうになりました。

アブダーラさんが良い人そうで良かったです。安心しました。なんだか映画みたいにニアミスしましたが、SNSで続く交流も良き。
一夫多妻制に物申すパギサさん、地味に登場するたびに株を上げていきます。女性側からの意見が新鮮です。
民族衣装の着こなしの解説が地味に有難いです。

サトコが自発的にボランティアに参加するシーンで彼女の成長を感じ、また泣きそうになりました。

次回で最終巻…寂しい…。