アイリスとアコルスの双子は今でこそ男女の体格差がありますが、昔は同じような背丈で髪型も揃え、後ろ姿からでもはっきりと双子とわかるほどでした。

しかしそれも過去の話。今や姉の身長は女性にしては長身とはいえ弟はそれよりもぐんと伸び、加えて弟の方が大人びた顔つきなものですから、二人を知らない人からは数歳差の兄妹だと勘違いされることも多いのです(※二人は気にしていない)

「貴方の身長は良いですね。腕が高い場所まで届くので効率的かと」
「だからって脚立代わりに使うんじゃない」
効率厨のため躊躇無くアコルスを便利に使うアイリスと、アイリスにはぞんざいな口をきくがパシられるのには抵抗しないアコルス。


ここまで考えて、ヤマトとユミナの行く末が見えたような気がしました。

今はまだ中学生だから、概念上その性別は未分化=無性であり、時に少女のように泣くヤマト/時に少年のように笑うユミナでいられますが、そのうち少年時代/少女時代の終わりを迎えるのです。

二人のうち、大人になりたくないのはヤマトの方です。
ユミナは大人に殺されないように(比喩)、早く法律上自由な年齢になりたいと思っています。