『夢幻紳士 新怪奇篇』
高橋葉介


高橋葉介の耽美的な絵柄が好きです。夢幻魔実也のひんやりとした陶器みたいな色気が好きです。黒い服装も艶を感じます。
なので、ホラーは苦手なのですが、買ってしまいました。

調べて見ると、舞台は戦前から戦中らしいのですが、作中で明記されていないので不明です。

退廃的でグロテスクで、どことなくエロスを感じる作風です。
この中で一番印象に残っているのは「ぐるぐる」です。トラのバターみたいで。
正直、全体を通しての内容は訳がわかりませんが、雰囲気でわかるようなわからないような感じです。霧の中みたいな、あやふやさ。個人的に、それを理屈で捉えたくはないと感じたので、夢幻魔実也さんの正体とかは深く考えないようにします。
そもそも私は『夢幻少年』しか知らなかったですが、あの夢幻さんとこの夢幻さんは別人らしいです。ふむ。
(私は小学生時代に読んだ『夢幻少年』が軽くトラウマで、あれ以来蝶が苦手になりました)

それにしても私は自分でも呆れるくらい、こういう色気のある男性が好きです。きれい。