※いきなり始まっていきなり終わります。

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 アイリスがこちらを向いた。感情の起伏の無い淡白な表情のままで、形の良い唇が開かれる。

「おや。これはテルゥォォォォォォッルゥ様、お久し振りです」

「なんで巻くのよ」

 隣にいた双子の片割れがボディブローを食らった拳闘士のようによろめき、

「こいつ……ボケのハードルガン上げを……!」

 などと冷や汗を滲ませているがとりあえず無視する。



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本編中に組み込みたいがボツになりそうなのでシーンを書き出し。