超絶季節外れの話題。


拙宅の創作ファンタジー世界における「アイス」とは、アイスキャンディーやシャーベットなどの氷に近いものを指します。つまり、あの世界ではアイスといえば雪にシロップなどをかけたものや、果汁などを凍らせた物のこと。
技術力の問題で、牛乳を使ったクリーム系の氷菓、つまり「アイスクリーム」や「ラクトアイス」は存在しません(雪にミルクをかけることはある)

製氷技術が発達していないのは、大陸の大部分が寒冷気候だからという要因もあります。

どこの地域でも、雪や氷を保存するためには氷室を使います。
夏場は氷室から雪や氷を運び出し、保冷効果のある魔法を付与して保存します。この管理は自治体が行っていることも多いです。
昔はアイスは高級品であり、富裕層でも中々食べられない代物でした。しかし、近年の付与魔術の発達と共に、庶民でも比較的手が届きやすくなってきています。
これに伴い、雪や氷を仕入れて甘く味付けし、広場で売り歩く「アイス売り」という職業も各地で見られるようになりました。
基本的な気候が涼しいとはいえ冷たい物を食べない理由にはならず、また、甘い物好きの層に受け入れられたこともあり、アイスの需要は今後も高まっていくようです。