ずっと読みたくて、でも文庫本になってはいなかったので読んでなかったのですが、大学で見つけてしまい即購入。


主人公「清(きよ)」の歩んできた22年間を語る所から始まった本編。もうそこからぐいぐいもっていかれました。
清く正しく生きてきた。しかし、その正しさが仇となって、人生は大きく変化してしまう。


図書館の神様は、私的には垣内君だったと思うんです。
正義とは形式があるだけで姿は目に見えない。
彼の妙に悟った?大人びた発言の数々に、私は本気で垣内君を神様なんだと思いました。
彼は素敵だ。素敵過ぎる。

教師と生徒の間柄なのに、その二人の会話が本当に良い。爽やかに流れるような垣内君の言葉の数々はもう「うっとり」のレベルです。清が羨ましい。


人生何があるがわからないけれど、自分とは全くかけ離れたものからでも、何か学べることはたくさんあって、それは文学かもしれないし、バレーボールかもしれないし、不倫かもしれない。


垣内君の言葉
『文学なんてみんな好き勝手やればいい。』


なんだか凄く賛同しました。



垣内君に凄く救われる。ハッとされる。
凄く爽やかなお話でした。