江戸川乱歩の『蜘蛛男』読んだことある人挙手ー!

里見芳枝と言ふべきか、里見絹枝と言ふべきか、富士洋子と言ふべきか、とにかくわたくしの脳内の芳枝または絹枝または洋子そのままの女性に出会うたのでございます。
紫色の外蓑を纏い、それは運命のように先ほどわたくしの目の前をすぅと通り過ぎてゆきました。

美人なのに鼻が低く、鼻と唇の間が非常に狭く、色は白く、清楚だけれども物怖じしないところなんか、イメェジそのままでしたのよ。

あの方で映画化したら、さぞ蜘蛛男らしい蜘蛛男になるような気がいたします。
いえ、それよりも恐ろしいのは、今にも平成の蜘蛛男が、今日会うた美しきひとを喰い散らかしているのではないかという想像なのです。

ああ恐い。
ああ怖い。
乱歩天才。
私の神様。

エルシー