いいんだよ。
それが正しいあり方だ。
携帯のカメラさえ不調でなければ、京の都のあちらこちら、芽吹いた緑をお載せするのに…。
堀川の柳も、御所の公孫樹も、円山の桜も、あちこちが可愛い緑で溢れています。
命も季節も繰り返すし、ヒトだってそれに沿うだけ。
そう思うと少し楽になれます。
今避難所で大変な生活を送って不安と戦っていらっしゃる幼い子供たちが父となり母となり、一生を終える時に初めて震災の終息を迎えるような気がします。
抗うことが出来ないものに対抗する為に私たちは届かぬ天に槍を振るい、一方で自分で災厄の種を自分で植えつけて、私たちはいったい何をしてるんでしょうか。
大勢の罪ない人たちの命と引き換えに、天に目を覚ませよって言われてるんでしょうか。
だとしたら愚か過ぎますね。
でもエルシーは7-11は24時間営業の店舗しか知らないし、そもそも明かりのない夜を知りません。
今だってそうです。
どんな薄氷の上にこの贅沢な暮らしが成り立っていたのか、知ってるつもりだっただけなのです。
今たくさんの赤ちゃんや子供さんを抱えたママたちがパニックになっているのを見てはじめて、氷の端を掴んだ気がしています。
小学生のとき、きっと図書館に置いてあって誰もが読んだであろう風の吹くとき。
あんなに可愛い絵なのにものすごく衝撃を受けました。
お父さんとお母さんに何度も何度も福井から引っ越そうよ!って言ったのを覚えています。
でも、つい先日まで忘れていました。
人間なんてそんなもんかもしれない。そう言ってしまえばそれまでだけれど。
地震と津波で苦しんでいる人たちを、これ以上煩わせてはいけないんです。
政府の言う“ただちに影響はない”って言い回し、もう国を相手取って裁判が行われることを想定してるようで、本当に気持ち悪くて仕方がないです。
早くなんとかなりますように。
老夫婦の無知が、現代の日本において罪になりませんように。
エルシー