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瑕疵 カシ

話題:詩

深く刺さった棘を抜くには
この指は不器用だった
根を探れば探るほど
傷口は産声を上げて

眺めたその棘の姿は
描いたよりちっぽけで
ぼくはただ空いた穴を
のろのろと見下ろしていた

例えばどこかの種を
蒔いたとして
この穴と棘の声は
どこに流せばいいのだろう
鼻歌交じりに尋ねる言の葉
返す者はなく
光のくずが落ちる
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