とある世界、とある時代、とある場所。
平行線に伸びる次元のある地点のにそれはあるのかもしれない。
ある街に住んでいる住人達が重宝している総合病院。
そこはあらゆる分野の科が揃っていて、住人達は何かがあるとそこに通うのである。
大きな正面玄関をくぐり抜けるとエントランスフロアが広がり、まるで高級ホテルを思わせるような受付が奥にある。
そこにたどり着くまでに太陽光を取り入れるための吹き抜けの天井があったり、受付待ちの受診者達が座るソファーが均等に並べられている。
相当な数のソファーが置かれているのだろうに、広すぎるフロアのおかげで全くそれを感じられない。
「おい、」
キョロキョロしていると、受付と書いたプレートを前に不機嫌そうな顔がこちらに向いていた。
「何の用だ」
病院に来ているのだ、目的は明らかだろうに。
なんだかいびつな帽子を頭に乗せている、細身の男。
なんだろう、この帽子は。コックのあれ?
…にしては、変な形だ。色が緑だったらオクラみたい。
「…ナースキャップだ。用が無いなら帰れ」
いつの間にか声に出ていたらしい。
眉間にシワを寄せた男はぷい、と顔を逸らすと何か書類整理を始めた。
いやいやいや。
確かに今日は受診する予定は無いのだが、この街に引っ越してきたばかりの人間は一度病院へ行き見学をしてこいと市役所で言われるのだ。
病気でもない人間が病気へ行くなんておかしな話だとは思ったが。
「…ふん、見学者か。おい、誰か」
偉そうに見下した男は受付の奥へと声をかけた。
可愛らしい返事と共にひょっこり顔を出したのは、女の子。
男が何かその女の子に話している間に受付に来る人が増えてきた。
男は女の子から目を離して小さく舌打ちしたかと思うとまた奥に声をかけ、今度は男の子を呼び出した。
「さぁ、行くべ?」
行く?どこへ?
いつの間にか受付から出てきていた女の子が服を引っ張っていた。
「あぁ、おらはいつきって言うんだ。初めてこの病院に来たやつは見学するのが決まりなのは知ってるべ?おらは院内を案内するのが仕事なんだ!」
にっこり笑いながら女の子は首にぶら下げた名札を指差して言った。
『受付補佐 いつき』
なるほど。
女の子に付いて行きながらあのいびつなナースキャップを被った男に振り返った。
『受付取締 もうり もとなり』
毛利さん、かな。
彼はいっきに増えた受診者をもう一人の男の子『受付補佐 もり らんまる』と共に凄まじい勢いでさばいておられる。
うわぁ、すっごくイキイキしてる…!
いつきに付いてエレベーターに乗ってドアが閉まるときに最後見た光景。
「さぁてどっから行くべー?」
彼女の手にはいくつかの資料。
そっと覗くといくつかの科の名前と共に先生であろう名前。
先生に会わせてくれるのだろうか。
「一応一通り院内は案内するけど、流石に全部の科を回るのは無理がある。いくつかの科はヒマな先生捕まえて話をしてみたら良いべ」
いいのかヒマしてて。
エレベーターを降りて、どこから回る?と言われ選択肢をみた。
まずは…
→外科へ行く
→内科へ行く
→小児科へ行く
→ナースセンターへ行く
→整形外科へ行く
→産婦人科へ行く
→皮膚科へ行く
→精神科へ行く
→眼科へ行く
→歯科へ行く
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テスト範囲じゃない所を進めやがる先生に対してテスト勉強しようとしてたら反逆の腹痛&ウォークマンの硬直にカッとしてやった。反省はしている。
続きは妄想出来てるけど文章に起こす時間がない/(^O^)\
現実逃避も甚だしい!
一応補足。
「ちっさい子供も通う事を考えてこの病院のスタッフはみんな名札は平仮名で書かれているんだべ。一応小さく漢字も書かれてるやつも居るけどな。医院長が考えたんだと」