2019-10-14 02:21
何やらブログを更新するたび高頻度で「お久しぶりです」と言っている気がしますがお久しぶりです、長谷川です。台風19号が各地に大きな爪痕を残していきましたが皆さまご無事でしょうか。
私も近所がわりと大変なことになっていたようですが、幸いにして自宅は高台に位置していたため無事でした。被災された方々の1日も早い安寧と、被災地の復興を祈ります……今、ちょうど仕事で東日本大震災の復興事業に携わっているのですが、この案件が落ち着いたら今度は台風19号の被災地復興業務でまた忙しくなりそうです。
さて、先日ついに『
エマニュエル・サーガ─黄昏の国と救世軍─』side:Aの7章が完結しました。シリーズ最長だった6章に比べるとだいぶコンパクトにまとまった気がしますが、その分、内容は幾分か濃かったように感じます。
そんなわけで今回は毎章恒例の振り返りコーナーです。例によって長くなりますので興味のある方、時間のある方のみ続きをどうぞ。
実はside:Aの章タイトルは次章に当たる8章まで事前に決めてあったのですが、中でも今回完結した7章のタイトルが一番のお気に入りだったりします。
最初から最後まで、ここまでタイトルがしっくりくる章は他になかったので。。フィロメーナを失ったカミラとイークのグリーフワークから始まり、ジェロディとマリステアのすれ違いやエリク&フィオリーナとの敵対などなど、みんながみんな愛するもののために苦しんだ7章です。
と言いつつ章の前半は希望のお祭りである光歌祭にスポットを当てた展開で、かなり賑やか&幸せムードが漂ってたんですが。それもこれもすべては後半で読者さまを奈落に叩き落とすための布石として用意したものでした(笑)
ただ光歌祭編には長らくカミラたちの時間を止めていたフィロメーナにお別れをするという大切な意味合いもあり、彼女にさよならすることで、足踏みしていた救世軍がいよいよ前に進み始める……という神聖な儀式に似た想いも込められています。
まあそうやって前に進み出した瞬間に鼻っ柱へし折られてるんですけど??という感じですが(笑)、人も組織も飛躍するためには苦難という名の助走が必要。というわけで続く8章もわりと波瀾万丈な展開となっていきますが、エリクと敵対することを選んだカミラたちがこれからどうなっていくのか、引き続き見守ってやっていただけましたら幸いです。
というか、そう。そのエリクですよ!!
やっとこさ彼の登場回まで漕ぎ着けることができて、作者的にはとてもほっとしたというか、やっとここまで来たかという達成感?に浸ってました。この物語で一番書きたかったあのシーンに辿り着くまで5年もの歳月を要したのかと思うと我がことながら非常に情けなく、己の遅筆を呪いたいです(^q^)
ここまで伏線はバラ撒きまくってきたので、とっくに予想できてたよ〜という方もきっと中にはいらっしゃるかと思いますが。逆にまったくの予想外だったという方は、いつか気が向いたときにこの物語を最初から読み直してみてもらえると嬉しいです。カミラと同じ「何も知らなかった頃にはもう戻れない」という状態を追体験していただけると思うので。
というのもエマニュエル・サーガは「もう一度記憶を消して読みたくなる物語」を目指して書いていたりもして、誰かひとりにでもそう思っていただけたなら我が生涯に一片の悔いなしです(笑)
そしてそう思ってもらえる確率をさらに上げるために連載開始したのがside:B。
このside:Bを何も知らずに、本当にまっさらな気持ちで読めるのは完全なご新規さんだけなので。もしもside:Aの内容を知らずにこちらを読んでいたら自分はどう感じたかなとか、B→Aの順番で読んでいたらきっとこのキャラの印象はガラリと変わっていただろうに!とか、そんな風なことを考えながらエリク視点の物語も楽しんでいただけましたら嬉しいです。
ううーん……しかし現在作者が困っているのは、やはりAB同時更新という二足のわらじは超つれえなあということ( ̄▽ ̄;)
元々絶対カツカツになる!という自信には満ち溢れていたのですが、公募作の執筆やらその後のメンタル不調やらで想定以上にストックを消費してしまい、実は現在、ESが休載の危機に直面しつつあります……。
本当は年末年始にside:Bだけでも連続更新したいなあという願望を秘めてはいるのですが、そんな能天気なことを抜かしている余裕もないほどちょっと追い詰められてます。一応今年の年末分までは書き溜めてあるものの、そこから先の展望がない……。
というわけで来年、ある日突然ふっつりと作者の消息が途絶えましたら「ああ、燃え尽きたんだな……」とお察しいただけましたら幸いです。。
もちろん可能な限り連載を継続できるよう最大限の努力はするつもりですが、いかんせん仕事が地獄のように忙しく、執筆時間がほとんど取れない状態で……冒頭で触れた台風19号からの復興事業もありますし、なかなか先を見通せないのが現状です。
なので年末くらいにもう一度、そのときの執筆状況を鑑みて来年の連載計画を立てたいと思っています。体調とも相談しながら、可能な範囲で最大限頑張りたいです。
というわけでこんなありさまではありますが、今後もエマニュエル・サーガをどうぞよろしくお願いいたします……!