インプラントは、人工歯根、アバットメント、上部構造などいくつかのパーツを組み合わせて行います。


その部品の接続構造により、以下に示す何通りかに分かれています。


人工歯根からアバットメントまでが一つのパーツになっているものが1ピースタイプです。


他に、これらが別パーツになっている2ピースタイプがあり、こちらの方がメジャーです。


二回法の施術には必ず2ピースタイプが用いられるわけですが、これはさらに人工歯根にアバットメントを接続する部位の形で、二つのタイプ(エクスターナル・コネクション、インターナルタイプ・コネクション)に分かれます。


この内、インターナルの方がアバットメントの接続が容易と言われています。


残念ながら、インプラント治療は保険適用になることはまずありません。


全額自己負担が普通ですが、しかし、医療費控除の対象ではあります。


確定申告の一項目として、医療費控除は治療費を収入から引くことができます。


医療費控除を受けようとすれば治療のたびにもらっている領収書が必ず要求されるので絶対再発行されないと肝に銘じておき、暦年で申告することになるので、保管しておいてください。


インプラントの特長として、噛んだ感じが自分の歯に近く、ガムを噛むときに余計な心配がいらないのはインプラントにして良かった点の一つです。


両隣の歯とつなげる形で人工歯を作ったのでなく、歯根をあごの骨にしっかり埋め込んでいるのでガムを噛んでも歯がポロッと取れることはありません。


インプラント全体も、ガムを噛むくらいでは何ともないくらい強度を備えています。


もう、こわごわキシリトールガムを噛むこともないのです。


技術の進歩した今では、インプラント手術を特に専門とする歯科医もおり、トラブルは減りましたが、それも皆無とはいきません。


人工歯根とその上の義歯の接続が不十分で、食事の際にグラグラと動いてしまうというケースも稀に報告されています。


そのようなトラブルの多くは、歯医者さんの経験不足のせいといえるでしょう。


なるべくなら、インプラントを専門としている歯科医を選ぶことが大事だといえるでしょう。


骨に人工歯根を埋め込んで義歯を被せるインプラントの耐久年数は生涯持つと言われることが多いのですが、無論ただ施術すればいいというものではなく、その後のメンテナンスや担当歯科医の治療テクニックにも掛かっています。


口内のセルフケアを怠れば、数年でインプラントが劣化し、また手術を受けなければならなくなります。


口内ケアをおろそかにすると歯槽膿漏などのリスクもあり、こうなるとあごの骨が浸食されてしまう場合もあり、人工歯が役に立たないどころか、インプラントの寿命が縮められ、場合によってはインプラント治療のやり直しも必要になります。