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ツナハル

※CLANNAD もう一つの世界 智代編パロ


卒業を数ヶ月後に控えた高校3年の秋。
オレはなかなかに充実した日々を送っていた。


「ツーナさんっ♪」
「…」
「ツーナーさん!起きてください!」
「んー…うるさいな〜…」

目を開けるとハルがいて、もう朝か、と少し憂鬱になる。
昨日遅くまでゲームをやってたせいで寝不足だ…とりあえずハルの声をシャットアウトしたくて、頭まで布団を被った。

「ダメですよ!いい加減起きないと遅刻してしまいます!」
「…毎朝起こしに来なくたっていいって言ってるだろ…」
「これは義務です!ハルはツナさんの、"彼女"なんですから!」

オレの世話をやく時、いつもハルは「彼女なんですから」と言う。誇らしげに、嬉しそうに。そんなハルの言葉や笑顔が、くすぐったくて、愛おしくて、でもやっぱり恥ずかしい。

「…ツナさん?」
「………ハル、」
「はひ?」

「 別れよう 」


ただそんなハルを見てると、どうもからかいたくなってしまう。前はオレの方が振り回されてばっかりだったから、こういう所は成長したかなって思う。(Sっ気が出てきたっていうか…笑)



続く
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