駄犬の人生ぱーと２

最高に後味が悪いというミストを見てみました。
ミストのネタバレ有りなので注意です。








とあるお父さんが息子と隣人(？)と共に買い物へ出掛けたら霧が発生し、その霧の中には化け物がいて──というお話です。

正体不明の触手、光に集まる大きな虫、その虫を餌にしている翼の生えている化け物、大きな蜘蛛。それらに襲われた人達が追い詰められ、更には頭のイカれた女によりその場にいた半分以上の人達が洗脳されて霧の正体を知っている軍人を一人霧の中へと放り出したり、主人公の息子を生贄にしようとしたり。
途中まではひたすら化け物が恐ろしかったけど、以降は追い詰められた生きている人間達の方が恐ろしくて恐ろしくて仕方がない。

化け物に襲われている時や、人間達の狂った行動での絶望感も凄かったですが、やはりこの話はラストの絶望感が凄まじいです。
オリーがいたら最後は違ったのかなと個人的に思いました。
オリーは主人公達がいた店の店員で、最初から最後まで主人公の味方をしてくれていて、とても優しい人です。銃の腕が優秀で皆を襲う化け物を的確に撃って始末したり。店から脱出する際にそれを反対し、挙句には主人公の息子を殺せーー！！と周りに命令し続ける女を撃って息子くんを助けたり。だけど脱出をする時に主人公達の為に車の扉という扉を全て開けてあげて待っていたら蜘蛛の化け物に捕まってしまいました……。
そして最後というのは車で脱出したもののガソリンが尽きてしまい、化け物に殺されるくらいならと、オリーが落とした銃に四発の銃弾が残っていたのでそれで共に脱出した大人三人と息子の頭を主人公が撃って、自分は絶望に泣き叫んで自分は化け物に殺されようと車の外に出ます。来い！！来いよ！！！と泣き叫ぶ主人公の元に現れたのは化け物──ではなく、軍人が乗っている大量の戦車でした。しかもその後ろには救出された一般人達の姿が…………。
それを呆然と見た主人公は「そんな……」とその場に膝をつき、絶望に叫びます。
そこで終わり。
心優しいオリーがいたなら、化け物に殺される前に……という決断を主人公にさせなかったのかな、と。


この話は「もしも……」という分岐点が沢山あったように思えます。
最初に「家で子供が待っている」と言って周りに助けを求めたものの誰も頷かず、静かに怒って一人で霧の中へと消えていった女性。この女性も、そしてこの女性の子供も無事に助かっていました。だからもしも勇気を出してこの女性の助けに応じていたら……。
もしも店から無理をして脱出しなかったら……。
もしもオリーが落とした銃を拾っていなかったら……。
もしも車を逆方向に走らせていたら……。(戦車は車の後ろから来た)
もしも主人公がもう少し、ほんの数分だけ決断せずに躊躇していたら……。

どこか一つだけでも違う選択肢を選んでいたら主人公達は助かっていたかもしれません。
だからこそ最後の絶望感が凄まじくて、見終わった後は嫌な気分になりました。あ、話自体は大好きです。後味の悪い話はとても好きです。ただ嫌な気分にはなりますよねってこと。


そしてある人が言っていたんですが、頭のイカれた女はずっと「外に出てはいけない」と言っていたんですが本当にその通り。そして主人公の行動で命を落とした人は何人もいるわけで……。
勿論洗脳は頂けないし軍人を霧の中へ放り出したのもいただけないけど、女の言う通りに無理に外に出ようとなんかしなかったら息子を殺されそうになる事も、オリーが死ぬことも、主人公の決断による最後も無かった。
この言葉を見て納得してしまいました。

あと、子供の為に一人で店を出ていった女性。本来ならこの女性の方が主人公らしい。この女性視点の話を見てみたい。という言葉もあり、これにも納得。
まだ幼い子供の為に危険だと分かっている霧の中へと姿を消した女性のその後が凄く気になる。子供の元へ行く際に化け物と遭遇しなかったのか。遭遇していたならどうしたのか。子供と再会した後もどうしていたのか。
そういえば恐らく一人で子供を無事に助けたであろう女性と、最後には絶望の中自らの手で息子を殺した主人公。ということでこの二人ってなんだか反対ですね。
主人公はバッドエンドの主人公。子供を助けに行った女性はハッピーエンドの主人公って感じ。



絶望感が凄まじい話だけど、まだ見た事がない人は是非！

一応注意

愚痴というかもやもやの吐き出し。


ツイッターをやっていると色んな人を見かけるわけでして。たまには「マジか……」って思うような人もいるわけでして。
今回、あくまで個人的にだけど「えぇ……」ってなってめちゃくちゃもやもやしてしまい、ちょっとこっちで吐き出します。



その人は好きなキャラである作品を作っていたんだけど、ある日それが消えてしまいました。そのキャラが出てるものだけ。そのキャラが出ていないものはそのまま。
まあ、公式との解釈違いで今まで好きだったキャラが苦手になるなんて珍しい話ではないし、とても残念だったけどそればかりは本人の自由だから仕方ないなって思った。
でも今後その作品を復活させることって無いのかなって思ってその人の垢を見てみたのね。そうしたら、そのキャラが好きな人とそうでない人に対しての態度が、その、あからさますぎまして。
他キャラが好きな人からの応援コメにはめちゃくちゃ明るい返信をしているのに、そのキャラが好きな人からのコメ(決して作品を消した事への怒りコメではない)にはめちゃくちゃ冷めていて雑な返信をしていて……。

それを見て正直ドン引きしたし、なんとも言えない感情に襲われました。
キャラやキャラに限らないものを苦手になってしまうのは仕方ない。そればかりは本人の自由。でも、だとしても、苦手になったからと言ってそれまでそのキャラ関連で応援をしてくれていた人達まで切り捨ててしまうのかと。
ファンは……悪くないじゃん……？(´・ω・｀)

ああ、この人はこういう人なんだって思ったら苦手に思えてしまった。
どんなに有名な人だろうと、応援してくれている人を自分の好みで切り捨てる人はちょっとな、って。



これはあくまで個人的な考えだけど、めちゃくちゃもやもやしてツイッターだとあまり吐き出せないからこっちで吐き出しました。
人気なジャンルで人気のあるキャラを好きになるとこういう事は珍しくないんだけどね。