たくさんの、失ってしまった時間を想う。

体重ばかり気にして数字に囚われて、その狭い世界で必死になって縋り付いていたものは何なのかな。その時間は、その過ごしてきた日々は、くだらないルールに縛られた日常は、わたしに何を与えてくれただろう。過食と拒食で短期間で大きく変動する体重の数値に、カラダもココロも酷く振り回されて、疲れ果てて。

人と関わり合うことはもともと苦手だったけど、更にダメになっちゃった。食べている姿を見られたくない。食事のタイミングも自分の決めた時間でなきゃ、許可できる食材でなきゃ、計算した量でなきゃ、そのルールじゃなきゃ食べたくない。痩せる為なら何時間だって運動した。でも少しでも決めたルールが破られると、世界が終わったみたいに思えて、過食が止まらなくなって。どんどんコントロール出来なくなる食欲と体重で恐怖に支配されてた。体重増加は想像以上の絶望で。落胆して身体が重たくなってどんどん動けなくなっていく。鬱々とした日々に呑み込まれてく。

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痩せたらわたしに言えるんだ。
大好きだよ。愛してるよ。