太るのが怖い。

食べ物なんて体内に入れたくない、微塵も吸収したくない。そう強く思うけれど、食事を拒み続けることは、わたしの居場所を無くしてく。

居場所って、何だっけ。

わたしの居場所はただ過食のループする一人の空間かもしれない。誰かと一緒にいられるところが居場所だと、ただそう思って安心したいだけ。結局、心は宙ぶらりん。真っ逆さまに堕ちていきそうな気持ちなのに何に縋ればいいのかわからない。手を伸ばしても、何も掴めない。

突き放されていく感覚がする。
誰も、傍に居ないんだけど、ね。淋しくて不安になる。それとも不安だから、淋しいのかな。わたしの安心は痩せることだけ。

過食を繰り返す自分を責めて、たくさん泣いて、泣き明かして。血糖値の乱高下で微睡みに落ちていく。瞼を開けば後悔で気が狂いそう。そんな反復する日常に絶望する。

このまま目覚めなければいいのに。

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痩せたらわたしに言えるんだ。
大好きだよ。愛してるよ。