2012-3-28 21:22
悩んだけれど、とりあえずSSとも言えないのでこちらに置くことにした。
気が向いたら短編のところに置く。
首吊り少女聞いてたらちょっと浮んだだけ。無駄に長いし改行してないからきっと大変よ!ふふ!
追記から
吹雪敦也の戯言
「なあ、聞いてくれよ。オレ、気付いたらスーパーマンになってたんだ。
自由に体を浮かせることができるし、ハネなしで飛ぶことだってできる。壁だってすり抜けるし何でも悪戯し放題だ。かくれんぼにはバッチコイ、やろうと思えば自分一人でシュートに持ち込むこともできるっぽい!すげーよなあ。
兄ちゃんと弥生、あ、こいつらはオレの友達な!友達?うーん、や、キョーダイ?兄ちゃんは士郎っていうんだけど、あ、これこれ。こっちのナヨっちそうなのがオレのにーちゃんね。怒るとすっげー怖いんだぜ。あと弥生にめっちゃくちゃ甘ぇーの!んで、こっちのアホ毛の奴が弥生。隣の家に住んでんだけど、ほとんど一緒にいるし毎日一緒に遊んでんだ。何?サッカーだよ!サッカー!知らねぇの?オレ、エースストライカーなんだぜ!知らねーとか遅れてんじゃねぇの?そんでもって兄ちゃんがDFで、弥生がMFなんだ。兄ちゃんがボール奪って、弥生が繋げて、オレがシュートを決める!どうだ?最強だろ!父さんもな、オレら三人がいたら完璧になるって言ってくれたんだ!えへへ、おう!オレらに敵う奴なんていねーよ!だからさ、同じレベルだから二人共オレだけこんな能力ゲットできて悔しがるかもしんねぇ!ま、そんなもんなくても一番強いのはオレだけどな!
そういやさあ、最近兄ちゃん全然元気なくて…弥生もなんかしんどそうなんだよね。無理して笑ってるっつーか、まあ兄ちゃんよりかマシっぽいけど、多分あれ無理してんだ。でも兄ちゃん気付いてないっぽいから駄目なんだよなー。ここはガツンとオレが説教してやんないと駄目だな。あと、兄ちゃんの怖がり方がやばい。前は一緒に雷みてはしゃいだりしてたんだけど、今は布団中くるまってガタガタ震えてんだ。オレが何言っても怖いとしか言わねーし、母さん達の名前呼んだりばっかだし。せっかくオレが返事してやってんのに無視だぜ?ムカつくと思わねぇ?カチンときたから頭叩いてやったのにぜんっぜんうんともすんともいわねーから、あーっ思い出しただけで腹立ってきた!大体兄ちゃんはオレにぎゃあぎゃあ言うくせに自分の方が我侭って自覚が足りないんだよ!絶対!え?その後どうなったかって?弥生のことずーっと呼んでたから心優しいオレサマが弥生を呼んできてやったんだ。な?オレ優しいだろ?…まあ、兄ちゃんが泣いてんのは笑っちゃうけどあんま好きじゃねーしな。でも無視した事は許さねえ!
まあ、しばらく経ったら兄ちゃんも元気になったんだけどな。ん、良かった。兄ちゃんが調子悪いとオレも弥生も調子悪くなっちゃうしな。こんなんじゃ完璧なんてほど遠いっての!……浮かない顔?なんだそれ。あー、なんか、わかんねーんだけど、弥生、どっか行っちゃってさ。喧嘩したのか、わかんねぇんだけど、兄ちゃんと一緒に俺ら何かしたのかなって考えたんだけど、何もわかんなくて。弥生、泣きそうで、ぐず、べつに、オレは泣いてねーよ!ただ、全然会わないようになっちゃって、正直つらい。弥生に会えないと寂しいし、遊ぶ相手いなくなるし、なあ、どうしたら会えると思う?謝ったらまた一緒にサッカーしてくれっかな。兄ちゃんもせっかく元気になったのに落ち込んじまうし、オレがしっかりしねーと。そう!聞いてくれよ!兄ちゃんってばいつの間にかエターナルブリザードできるようになってたんだぜ!オレの技なのに!オレっぽくしてんのかわかんねーけど髪もぶわってなってんの!ずりぃと思わね?オレ、アイスグランド教えてもらってねーのにさ!っていうかオレが点取るんだから兄ちゃんはシュートなんて打たなくていいのにな。あ、でも、もしかするとちょっと辛いのかもしんねぇ。うん?そうそう、兄ちゃんが上がる時って絶対前に弥生がいたから。オレも後ろに弥生がいたから、今後ろ見ると苦しくなるんだけどな。仕方ねーだろ!これでもマシになったんだ文句言うな!よし。
何か変な奴いっぱいくるし。ああそう!そうだよ!弥生がいたんだ!見た事ないジャージだったけどあれは絶対弥生だった!兄ちゃ、兄貴もビックリしてやがったな。や、ありゃ驚くって。不意打ちとかそういうレベルじゃねーし。弥生もビックリしてたけど、ありゃこっちの反応だっての。来るの遅ぇーよ!って背中叩いたら弥生が笑った。久しぶりに見たけど、やっぱり変わってなかったな。うん、は?嬉しい?んなわけねーだろ!別に嬉しくなんてねーし!そりゃ、まあ?嫌いじゃねーけど?って、だからってすすすきとかそういうんじゃねーからな!すぐそっちに持ってくの止めろ!あーもう腹立つ!なんだってんだよ士郎の奴!せっかく弥生も俺もいて完璧になれるってのにうだうだうだうだ鬱陶しいったらありゃしねぇ!なんだよ、何が不満なんだよはあ!?一向に俺の話聞こうとしねぇし、ガキの頃と何も変わっちゃいねーな!弥生も弥生だ、抱え込んだ顔しやがってさっさと吐けっつーんだ馬鹿。二人の子守なんざうんざりだぞ!
ぐだぐだしてる内に俺が一声かけて二人とも元気になった。俺の力なんてこんなもんさ。二人とも存分に俺をたたえろよ!ああそうだ、まだスーパーマンだぜ?なんかこう言うのはこっ恥ずかしいから名前変えね?うーん、たとえば、ジャスティス?うげ、やめろよジェネシスと若干かぶってんだろ!最初と最後だけ?そんだけでも十分だ!もうアイツらは懲り懲りなんだよ!……そういややたらあの頃から北ヶ峰の話が出るな。出るっつーか、逆に避けてるっつーか?二人共あんま良い顔しねぇんだよな。今更山オヤジが怖いわけないだろうけど。
でも旅が終わった後、一回弥生も一緒に三人であそこ行ったんだ。相変わらず寒ぃし、俺あそこあんま好きじゃねーんだよな。アイツらと一緒?ちげーよ、俺の場合ビビってんじゃなくて寒いから嫌なだけだかんな。
…あそこ行くと、二人共泣きそうな顔すんだよ。何がそんな悲しいんだって聞いても何も言わないし、なんか秘密にされてるみてぇでムカつく。でもその後な、二人とも笑ったんだ。ここ一番みたいな顔でさ。すっげー幸せそうに、ガキの頃みたいに顔ぐっしゃぐしゃにしてよ。楽しそうなくせに泣いてんの。もうワケわかんなかったからお前ら大丈夫かって心配になった。でも二人共笑って俺に言ったんだ。ありがとうあつや、って。俺の名前。なんかさ、それがすごく懐かしい気がして、気付いたら俺も泣いてた。宇宙人から地球を救ったヒーローがこんな所でわんわん泣いてんのなんてバカみたいだろ。俺も思う。でも泣いちまったもんは仕方ねぇんだ。ほっとけ。
ずっとな、可笑しいとは思ってたんだ。時々無視されるし、触れない時もあるし。超能力と思ってた俺アホ丸出しだろ。やべーよこれマジ教え子が出来てもぜってー言えねぇ。だからお前も言うなよ、絶対だぞ!言ったらエタブリぶち込むから覚悟しとけよ。
ああ、長いことつき合わせて悪かったな。中々楽しかったぜ?俺の武勇伝はまだまだあるけどな!まあ、ちょっくら呼ばれてるから行ってくるわ。今度は士郎か弥生かどっちだろうな。どっちでもいいか。俺も、あいつらのこと大好きだからな。あ、絶対言うなよ。こっちの方が言うなよ。調子乗るし、はあ!?なんだよそれ!テメェなんざに負けるか!どっちも渡さねーからな!俺が言うんだよバーカ!!」