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七番手、吹雪



再び会えた喜びを。


「弥生ちゃんと一緒に居られて、一緒に祝えるなんて夢みたいだ」
「私もだよ。こうやってまた士郎と一緒に居られるなんて…何だか昔に戻ったみたい」
「あの頃とは随分変わっちゃったけど、こうやって幸せな気持ちになれるのは変わらない所だね」
「うん。それにさ、変わった所もあるけど変わらない所もあるよ」
「?」
「士郎の笑った顔とか優しい所とか、ね」
「弥生ちゃん…。それなら弥生ちゃんも一緒だね」
「そうかな?」
「そうだよ。それにね、あと一つ変わらないものがあるよ」
「なに?」

(君のことが大好き)


ずっとずっと一緒に祝っていた日。離れ離れになって一緒に祝えなくなった日。
またこうして祝える幸せを何より噛み締めているのは吹雪だと思います。