話題:彩雲国物語
♯11 《恋の病に薬なし》
「せいらん」
「大人しく寝ていてくださいと言ったでしょう。熱があるんですから、ころころ転がらないで、布団をちゃんと掛けて」
幼い秀麗かわいい…… あまりにも可愛いから一時停止して夕ご飯食べましたw
『誰か優しくて、きれいな人が…あなたのお妃さまになってくれたらいいのに』
『一途な思いを寄せられても、私は…』
「妾が、いつかそなたを、我が背の君などと呼ぶと思っているのか? 殺す相手に惚れたなど、そんなとんまな殺し屋、聞いたこともないわ」
「のう邵可、そなたを愛しているぞ。秀麗も静蘭もかわいい。ほんに妾は、幸せ者じゃ」
♯13 《瓢箪から駒》
「これから先、男の私では分からないこともたくさん出てくるでしょう。どうかよろしくお願いします」
「そしたら、次に静蘭がやってきて、紅先生と全く同じことを言って去っていくじゃないか。あたしゃ笑っちまってねぇ」
「覚えておくといい。化粧は女の戦装束。戦に赴く時には、必ずしときな。そうすれば、絶対に泣けない。
泣いたら化粧が崩れる。どんな薄化粧でも、そりゃみっともない顔になる。だからどんなに辛くても、絶対泣かなくなるのさ 行くんだろ? 戦いに。頑張っておいで。あんたの勇気と決意を、あたしは誇りに思うよ」
♯17 《藪をつついて蛇を出す》
「こう娥楼の胡蝶を、よくも見くびってくれたもんだね。挙句にあたしの大事な秀麗ちゃんにまで」
「あたしの大事な…?」
「よく頑張ったね」
「胡蝶妓さん。いつもの胡蝶妓さんだ!」
「馬鹿だねぇ。10年近く面倒見てきた娘を放り出すわけないだろ」
「だって、だって、胡蝶妓さんにまで嫌われたらどうしようって」
「悪かった、悪かったね。あんたがここにいる姿を見せるわけにはいかないから、来るななんて言っちまって…ああ、泣かないでおくれ」
「違うの。なんだか安心したら急に……今まで泣かないで来たのに」
「ああ、偉かったね。男相手に戦うのに、男相手に泣きつけないと思ったんだろ?たとえ静蘭にでもね。
誇りに思うよ、かわいいあたしの娘。」
「さて、あなたは非常に面白いことをしてくださった」
「いいいいや、私がしたのではなく…」
「百万が一そうでも私はあなたがしたと思っているので、事実は関係ありません」
絳攸「無茶苦茶だ」
「今後紅家ゆかりの場所には近寄らないほうが無難でしょう。手配書を回しましたからね。見つかったら最後、近くの川に重しをつけてドボンです うちの一族は私同様怒ると手が付けられない上非常に執念深いので、100年たってもあなたの顔と名前は忘れませんよ あいにく私は嫌いな男はとことん追い落とす主義なんです。数年前私の養い子を捨て子と馬鹿にした。あの時からあなたを許すつもりはさらさらなかった…」
「俺たちの秀麗嬢ちゃんに、よくもこんな真似をしてくれたな」
「今まで悪かったな秀麗ちゃん。官吏様ったら偉い人だろ? なのに俺たちなんかと付き合ってたら馬鹿にされて肩身の狭い思いさせちまうんじゃないかって…」
秀麗は本当皆に大切にされてるなあ… 胡蝶と町の人のシーンに泣けてきたよ
♯23 《旅は道連れ世は情け》
「この塗料で、鴛鴦彩花の描かれた木簡を持つ者が現れたら、何をおいてもその助けになるようにと、紅家当主および当主名代から、じきじきの申し入れです」
「見返りに紅家は、七彩夜光塗料の製造法およびその派生権利を、全商連に譲渡するそうです。長年交渉を重ねても、頑として譲らなかったその権利と引き換えに、あなたの保護をと」
黎深めっちゃいい人だあああああ
♯27 《花は折りたし梢は高し》
「巻き込まれるために残っていたのだが この世でたった二人、心の友その1その2だけが、藍龍蓮を利用することが出来るのに」
♯36 《世はすべてこともなし》
悠舜「いえ、あの小さな子が、随分と大きくおなりになったと思って、嬉しくて」
秀麗「え、前にどこかでお会いしたことが?」
悠舜「と言いますか、無理やり友人に連れられて、こっそり見に行ったといいますか…」
♯37 《雨は天から、涙は目から》
「人の心までは誰も図れない。心のままの行動も予測は難しい。茶朔洵の凶行が途中で止んだからこそ、被害は最小限にとどまった。君だけがそれをなしえた。君にしか出来なかったことだ」
「だから何? 私、あの人を殺したのよ」
「ああ。死を選んだのは彼自身の自己満足だが、選ばせたのは君だな ただそこにいるだけだった人間が、生死を選択するまでに人生に興味を持ったわけだ。君にしか茶朔洵を救うことも、殺すことも出来なかった。だから彼のために泣いてやれるのは、この世で君だけだ。葬儀も終わり、裁きも大半が終わった。あと君がすべき事は、泣くことだけだ」
「泣いていいなら泣くわよ。着てるもの台無しにする覚悟があるんでしょうね。ないなら、この衣の総額を言ってちょうだい。聞いたら絶対涙も引っ込むから」
「なんなら、世紀の大悲劇曲を一つ」
「笛がなくても、泣かせていただきます」
「雨は天から涙は目から…昔からそう相場は決まっている。いつか青空はのぞくし、涙も枯れる」
♯39 《縁は異なもの味なもの》
「誰もいないじゃない… ……え」
「…なぜ…」
「あなたこそ」
「余は、毎晩ここへ…その…そなたが、茶州から戻ってきてから…」
「…まあその、向こうでは私、ちょっとした仕事してきたのよ。あ、知ってるわよね、王様だもの。私も、少しは成長したかしら ただいま、劉輝」
「ちょ…どうしたの?」
「秀麗…」
「…え?」
「秀麗…秀麗、秀麗!約束を、守ってくれたな」
『王ではなく、私を見て欲しい』
「実はね、白状するとだいぶ悩んだのよ。だってあなた、離れれば離れるほど、いい王様に見えてくるんだもの」
「いいんだ、いいんだそんなの。白状すると余は、秀麗がいなくて寂しかった」
「…うん」
「愛してる……愛してるそなただけを、ずっと…」
キス!
「…ん?! んん? なんでっ?」
「なんでじゃないわよ!ちょっと、ここに正座しなさい!」
「は、はい!」
「私、茶州でいろいろと人生に思うことがあったわけよ」
「う、うん」
「でどうも、私は隙があるらしいって事に気づいたの。だからこれからは、男の人に対してしっかりしようと心に決めたの」
「え!? いやその、余は除外してくれてかまわないのだが」
「それからもう一つ決めたの! 想いを寄せられたら良く考えて、出来るだけ迅速に答えを出すこと。だから…っ…」
「急がなくていい。余は、急がない 待っている、ずっと。この先がどんなに長くても…」
「遠くても、いつかきっと……余の夢は、ここにある。初めてここで、出会った時から」
「私、変わらないわよ」
「うん、分かってる」
「歩いていきたいの、もっとこの先へ。だからずっとこのままかもしれない」
「分かってる」
「それでも?」
「ああ……それでも、永遠に」
急がなくていい 余は急がない ってセリフにもう涙が… 朔洵と似てるけどやっぱり違ったんだね
桜の木の下での出会いで始まって終わるなんて良い演出… 「最高の片想い」が流れて1話からの総集編が 39話いろいろあったなああ 面白かったなあ