少女は踊った。

白く儚げな手足を
ひらりひらりと
軽やかに。

そっと手を差し出した相手は
季節を運ぶ風。

風に乗って、くるくる舞う。

時が過ぎていくことを
愛おしむように
刹那の命を憂うように
少女は舞い踊っていた。