*結末は彼女次第
お題:止まった時計(オリジナル題)
Aの続き。


話題:140文字小説に挑戦!

***
ついに溢れた滴と共に、小さな謝罪が漏れた。それは誰に?何に対しての?口には出さず心の中で問いながら、占い師は目を閉じて首を横に振った。――気が付くと彼女は自分の部屋にいた。目覚まし時計の秒針が、コチコチ音を立てている。時刻は夕方?そろそろカーテンを閉めないと。彼女は立ち上がった。
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18/02/20 20:10 140字形式


*結末は改A
お題:止まった時計(オリジナル題)
@の続き。


話題:140文字小説に挑戦!

***
「歯車が狂い出すきっかけなんて、些細なもの」ちょっとした弾みで簡単に狂い始める。最初は小さかったズレが、次第に大きくなり取り返しのつかないことに発展することだってある。「友達の事故は災難だったね」彼女の話を聞いた占い師は静かに答えた。「でも時計が元に戻っても、過去は変わらないよ」

時計が再び動き出したからと言って、既に失われた時間や関係を戻すことはできない。変わることができるのは「時間を止めてしまったあなただけ」。占い師から放たれる静かな宣告に、覆っていた手を下ろした彼女の瞳にどんどん涙が浮かんでくる。針が止まったあの日から、彼女は現実から目を背けてきた。
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18/02/18 23:44 140字形式


*バレンタイン2018
お題:バレンタイン2018
(昨年書いたバレンタイン小説「Say you love me.」の続き的な、補足的な何か)


話題:140文字小説に挑戦!

***
幼馴染みの彼はいつだって優しかった。私の話をちゃんと聞いてくれて、楽しい時は一緒に笑ってくれたし、泣いている時には慰めてくれた。抱きしめてくれる腕の温かさや安心感は、他の人では絶対に与えられない特別なもの。私にとって彼は特別な存在だったのだ、ずっと。告白されて他に彼氏ができても。

私の中で本当に好きなのは彼だけだった。だから彼氏と呼ぶ存在ができても、手を繋ぐことも身体に触れられることも許せなくて、最初は私を好きだと言っていた彼らも、次第に私に飽きていく。けれど好きじゃない彼氏でも、振られてしまえば少なからず傷付いて。その度に私は彼に泣きついて、慰めを請う。

(※結構な長さになったので、続きは追記にて。もしも興味などがあれば)
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18/02/14 23:01 140字形式


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