今日の君は、誰よりも輝いてる。衣装と服でこんなにも変わるの?いや、君が幸せだからだね。
「英、今日は、来てくれてありがとう。」
君が、あんまりにも美しいから、直視できない。
なんて言ったら笑われるかな。
「なんか困ったことあったら、僕に言えよ。」
「うん、そうするね。」
「暁の奴、ああ見えて頑固だから。」
「あら、従兄弟そろっておそろいね。」
「なっ…」
いつもの言葉が出てこない。ふざけるなって冗談で言うだけなのに。
今日の君があんまりにも美しいから、直視できない。
「ほら、他んとこにも挨拶しなよ。」
「あ、うん、そうだね。」
「じゃ。」
結婚式って、すごいんだな。毎日どこかでこんなことが行われてるなんて。毎日誰かが結ばれてるなんて。
「…英!」
「うん?」
「ありがとう。本当に、ありがとう。」
毎日どこかで結婚式が行われてて、誰かが結ばれてて。そして僕みたいな哀れな失恋男が、こんな思いをしてるのだろうか。
「結婚、おめでとう。」
君は世界で一番、美しい花嫁。僕の大好きな君。
今日の君が美しいのは、衣装と化粧のおかげなんかじゃなくって。君が誰よりも幸せだから。
そう、これが君の幸せであって、僕の幸せ。
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ほら、今日は素晴らしい日
きっと誰もが幸せに包まれる日
目をつむると思い浮かぶのはあなたで
目を開けると視線が追ってしまうのもあなたで
ほら、今日は素晴らしい日