2009.7.22 18:40 [Wed]
名前だけでも日食(爆)
画像はかぐや撮影の日食。
黒く見えるのは月ではなくて地球です。
かぐや(SELENE)は日本時間2007年09月14日10時31分01秒に打ち上げられた月探査機で、主な目的は月の起源と進化の為の科学的データの取得、月周回軌道への投入や軌道姿勢制御技術の実証を行う事だそうです。
セレーネとは月の女神セレネに由来され、かぐやと言う愛称は一般公募によりつけられました。
後に2機の子衛星にも愛称がつけられ、リレー衛星は『おきな(OKINA・翁)』、VRAD衛星は『おうな(OUNA・嫗)』と命名されました。
「かぐや」は高度約100kmの極・円軌道を周回する主衛星と、より高い楕円軌道を周回する子衛星(おきな・おうな)で構成され、14種類のミッション機器を搭載し、アポロ計画以来最大規模の本格的な月探査を行ってきました。
「おきな」は2009年02月12日に月の裏側に落下し、これにより裏側の重量場観測ミッションは完了しました。
主衛星の「かぐや」も2009年02月11日から低高度によりこれまで以上に詳細な月の観測運用を行い、2009年06月11日に月の表側に制御落下しました。
もう1つの子衛星「おうな」は、主衛星の落下以降、重量場導出の精度向上のために必要な校正データの取得を実施してきましたが、所期の目的とする校正データの取得を完了し、日本時間の2009年06月29日21時08分頃に停波を行い運用を終了しました。
打ち上げの際に募集していた『月にねがいをキャンペーン』で集まったおよそ41万人の名前とメッセージはシートに加工され、アクセスパネルとアダプタートラスに搭載されてかぐやと共に月の表面に到着しました。
断熱材等で覆われているので外から名前やメッセージは見えませんが、自分の名前だけでも日食をしたと思うと何となく嬉しいです(笑)