クマシエル
少女漫画『A-girl』でエールを 
2016/05/29 04:24
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今回は昭和の名作少女漫画を1つご紹介させて頂きたいと思います
くらもちふさこ先生の『A-girl』という作品です!

【あらすじ】
高校生のマリコは作家の姉・マユコと二人暮し。アパートのボヤがきっかけで大家の息子・夏目くんと同居することに。夏目君はモデルで学校のアイドルだけどマユコには五島という彼氏がいたので別に気にしてなかったけれど。

マリコはちょっと抜けた感じのチャラい格好の女の子で五島もロックバンドをやっている乱暴をふるったり幼稚なところのある彼。暴力をふるわれてるしマリコも尽くしているけど、何かさめたとこあり。

そして夏目は人気モデルでかっこよく女性に優しいが、異常なぐらいの女たらしで学校に彼女がいてもマリコにも姉のマユコにも手を出したり女性モデルの家に半同棲したり。
でも、上辺だけじゃない優しさと心遣いにマリコは少しずつ夏目を好きになってしまう。



この話、性格が曲者揃いで素直に好感持てそうな登場人物があまりいないのですが、物凄く癖になるそれぞれの登場人物の役回りと、マリ子と夏目のやりとりのセンスの塊みたいな妙、といいますか、最後の方にある夏目の女関係者を一堂に招待して、夏目に本命1人を選ばせる為のX'mas修羅場パーティーのとんでもない感といい、ちょっと新しいなと感心させられた少女漫画でした 結局、一応マリ子を選んだ感じの夏目君ですが、その最後でも未だ女たらしで浮気性は全然治っていない感じなのですが、これまた新しい感じの、わざと抜いたテイストを持ってきたラストだなあと、何故かやみつきになっていたのを覚えていますね! どこにそんなにこの作品を愛するに至った要素があったのか不思議でしたが、とにかくマリ子と夏目君がお洒落かつ高度なコミュニケーション能力に長けているところにクマシエルの中のお洒落なやりとりに憧れる女心(?)がビビッとしびれたんでしょうね まだ若かった証拠だと思うのですよ 今ではこういう会話術は主に女子同士間にみられるようなたちのもので、夏目君みたいに男でその会話術を駆使して完璧にふるまう男の人はほぼ見かけないので、そこが結局少女漫画イズムなのだろうと思うのですよ
今日もエールを
“フレー! フレー! 熊本! フレー、フレー、熊本!”



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