クマシエル
漫画『黒執事』の現在の展開に思う事
2020/02/28 23:59
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クマシエルがずっとフォローしてきた現在も連載が続く長篇漫画(10巻以上続いてる)は『ベルセルク』『クリスタル・ドラゴン』『新テニスの王子様』『ノラガミ』『おおきく振りかぶって』『クジラの子らは砂上に歌う』等々、まだあるかもしれませんが、とにかく、そして『黒執事』があるのですが、その『黒執事』のストーリーの根幹にあるテーマは実に重い・暗い・苦しいものであるのに、表面上はダークにクールに、妙に騒がしく華々しく華麗な絵柄でギャグタッチに彩られていくスタイルなのが個性的で魅力的に感じられて本当に大好きな作品なのですが、最近の根幹にあるテーマの真実に迫っていく展開が続く内容に結構長く付き合わされている内に、徐々にクマシエルは疲れてしまってきたのに、いきなりふと気づいてしまったのですね
いや、まあ、時々軽い少し笑える場面も差し込んではくれますが、基本的には何か深刻な話が続くばかりで、まだ連載が初めの頃のシエルとセバスチャンのお互いを皮肉りながらそれを楽しむような日常の会話や、どうしようもない奇妙におかしい登場人物達(リジー、タナカ、グレル、ドルイット子爵、使用人ズ、等々)によって程良く時々肩の力を抜かせてくれていた、余裕ある感じが心地よいバランスの漫画だった頃が、今の展開のお話を読んでいると度々懐かしく感じてしまうぐらい、最近の『黒執事』は何か息苦しさが勝った漫画になっているように思うのです 話が佳境に入っているからなのだとは重々分かっているつもりですが、それにしてももし今の展開が終わりになってその先の話になっても、クマシエルが好きな暗くも楽しいあの感じはもう完全には戻って来ないようなそんな予感さえして、何だか物悲しい気分になったりしてくるクマシエルなのですよ
かつて、いつからか『テニスの王子様』が超能力テニス物に変わってしまったように、『沈黙の艦隊』が最後の方には何か戦闘シーンより政治物っぽい内容になってしまったように、『幻惑の鼓動』が何か段々恋愛部分がつまらなくなってしまったように、長篇連載漫画がいつしか変わっていく事は珍しくもない事なのかもしれませんが、それでもこの愛すべき物語『黒執事』は絶対にその大きな魅力であるシニカルな楽しさを失って欲しくはないと願わずにはいられません! 本当に愛しまくっている作品であるからこそ、どうしても心配で仕方がないクマシエルです どうかどうかこの心配が杞憂でありますように祈るばかりです!!!



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