クマシエル
最近観直してみた『聲の形』
2019/08/23 18:58
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最近京アニの悲劇の後改めて映画『聲の形』の録画を観直してみる機会がありました 原作漫画が大好きだったクマシエルがかつて公開初日に映画館で感じたあの圧倒感はやはり健在でしたが、テレビで観た方が落ち着いて観れるかなとクマシエル的には思っているのですが、それはさておき、今回思ったのは青空が本当にしみいるような色だった事、人間模様のままならさとは逆に自然のあれこれが素直に輝くように見える事、イジメと障害者がテーマではなく、人は自分と、また他人と真剣に向き合う事で成長していけるのかもしれないという事が言いたいのではないかなという事などでしょうか 例を挙げると漫画で読んだ頃から好きになれない川井みきという登場人物がいますが、彼女は可愛い優しいいつも正しい人という(自分で勝手に思い込んでいる)自己イメージを守る為なら、他人をどんなに悪い人間にして自分を被害者だと主張するまでしてでも構わないという自分大事オンリーの人ですが、彼女だけは物語の最後まで何も成長せず、それは真実の自分に向き合う事もなく、他人も自分を守る為にしか必要無いとしか思っていないみたいに本音を言って分かって貰いたいとも、相手の気持ちを大切にしようともせず、どうでもいいとさえ思ってそう で、そんな彼女だけはずっといいとこ無し、成長もなく終わるのですね ま、彼女の生き方はありもしない欠点のない100点に見せられる自分像の専守防衛一辺倒で、真実の彼女なんてどうでも良さそうでさえありますから、自分の醜悪さに気がつきっこない、いや目を向ける事もないんでしょうけど、こうしたコミュニケーション拒否(無視)の登場人物がいる事で尚更それ(コミュニケーション)がテーマになってるんだなと思わされるのですよ



京アニが素晴らしい映画を作っていたなと実感させられるまぎれもない名作だと思います! 偏見を持たずに是非観てみて欲しい作品です!



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