■僕の名前は荻野白刃。趣味で絵を描いている高校生だ。
今は新キャラクターの「華桜蘭姫」を作成中。
華桜蘭姫は角の無い鬼。僕の中の鬼世界で唯一無二の絶対的な強さを誇る「無等角」というクラスにいる。

今日はその”華桜蘭姫”のアドバイスをもらうべく大学に通う兄の部屋へとやってきた。

「ほぅ・・・・面白い設定の娘だな」
「へへへ。」
兄さんは僕のあこがれだ。
クリエイターとしての技術や知識も高くて何より僕のことを理解してくれる。
「兄さんも今何か作ってるものはあるの?」
「そうだな・・」

今は”新たな創作世界”の研究をしている・・・
「研究・・・へぇ・・・・・」
なんか変わった言い方だなー・・・・・。
白刃はそう思ったが特に気にもすることはなかった。

その帰り道の出来事である。


「白刃・・お前の”想像力”・・・・・俺の新たな研究世界で試させてもらうぞ!!!」


ぐあああああああ!!!!!!!!」
大声を上げて金棒を振り回しながら追いかけてくる鬼。
「・・っ!?」
何なんだ・・・!????いつもの日常。いつもと同じ帰り道。
それがふとした瞬間から変わってしまった。

「あ・・・・」最初は走って逃げる猫を見たんだ。
何かに襲われてるのだろうか・・・そう思って近づいて様子を見ようとした。その瞬間

「へへへへへ・・人間だぁ・・」
大きな図体。臭い息。生臭い喋り方をするそれに出会ってしまった
・・・のである。

「まてー・・・人間・・・!早く俺様の腹に入れええええええ!!!!」
「・・!??」はぁ・・はぁ・・・

どういうことだ。走っても走っても人一人出てこない。いつもの風景。見知った道。
なのに今日はどこかがおかしい。
「これは・・・!??」

「これは俺が新たに手に入れた”創作能力”・・・・・・”想像を具現化する世界(力)”」
お前は俺の研究のモルモットだ・・白刃・・俺の作った”鬼”のデータ収集の糧にさせてもらうぞ。



・・・・・・・・と、まぁこんな感じで。白刃のお兄さんはどこからこの力を手に入れて何をしようとしているのだろう。それは具現化した”華桜蘭姫”だけが知っているのだろうか・・・・・・まだ全体が浮かばない。最後までが見えないなと思いつつつらつら描いてた。