■その日蘭姫は夢を見た。
「戒・・・!」「姉さん・・・・!」
身内やその親友が次々と石化してく
そして・・・
「白刃先輩・・・・・!!!!!!!」
手を伸ばす蘭姫。
と。後ろからその手に自分の手を絡めるかのように誰かの手が伸びてきた。
「大丈夫。あなたの未来は・・・・私が・・・守る・・・!!!」
その声に蘭姫は思わず声を上げた。
「あなたの・・・・名前は・・・・?」
「私は・・・・・・・・」
”華桜。蘭姫・・・”
「え・・・・・?」
タイトルカット。
私の名前は華桜蘭姫。月代町にすむ中学一年生。
今日は私の13歳の誕生日。9月13日。金曜日の出来事である。
「蘭姫・・・・」
「あ、おはよう。母さん・・・・!」蘭姫が着替えて起きてくると朝食の準備を終えた桜蘭が蘭姫を笑顔で迎えてくれた。
「・・・姉さんは?」いつもなら蘭姫の隣に置かれているはずの食器が置いてない。
「今日は予定があるらしくて先に学校に行ったわよ?」
そういって答える桜蘭。「はい。これ。私からの誕生日プレゼント。」
「え・・・?」そう言って手に握らされたのは手のひらに収まるほどの小さな手鏡。
「これはね。うちのおばあちゃんの代からだいだい受け継がれる大事なものなの。」「え・・・・・?」
大事な・・・もの・・・・・?
「昔は13歳の誕生日で成人を迎える時代があって。その頃から受け継がれてきた風習なの」
「風習・・・?」
でも何故私に・・・?姉さんは・・・・?
不思議に思う蘭姫に桜蘭が鏡を見るように指示す。
「・・・・・この鏡の持ち主は鏡には自分の姿が写らないの。」
「え・・・・?」
そう言って鏡を指さす桜蘭の指先は。もちろん鏡には写っていない。
そして覗き込んだ蘭姫には・・・・・・・・・・・・
「え?」
自分より少し幼い。しかし姿の似た少女が写っていた。
「母さん?」
「ホラ。写らないでしょう?・・・・・麗姫はこの鏡の持ち主にはなれなかったの。」
「この鏡は持ち主を厄災から守るといわれているから鏡の世界のあなたは厄災に見つからないよう隠れているの」
そういう桜蘭
「え・・・でも・・・私・・・・」
・・・・・・・「あ・・・・!」
鏡の奥の少女が振り向いた。
「もしかして・・・あなた・・・・・・!!!!!」
鏡の中の少女が蘭姫に呼びかける。
しかしどうやら桜蘭にはそれが見えていないようだ。
そして
”蘭姫!!!学校に来なさい・・・・・!!!”
頭の奥底に姉である麗姫の声がした。
「え・・・?姉さん・・・?」
はっと後ろを振り向く蘭姫
「どうしたの?」
どうやらその声も桜蘭には聞こえてはいないようだ。
「学校へ・・・!行こう・・・・!!」
鏡の中の少女がそう蘭姫に向かって言う。
10歳くらいの。着物のような白い衣装を着た少女だ。
「あなたの名前は・・・・・・?」
蘭姫がそういうと鏡の中の少女は
「華桜蘭姫」
・・・・・そう答えた。
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私の鏡に映る私だから同じ名前をしているのかな。でも・・・・・・・・
蘭姫は考えた。同じ名前でもこの少女と友達になりたい。できれば。会話をして仲良くなりたい。
「わかった・・・学校に・・・行くね!」
そう言って蘭姫がカバンを持つと「行ってらっしゃいと桜蘭はお弁当を差し出した」
「いってきます・・・おかあさん・・・・!」
その言葉に桜蘭は「有難う。蘭姫」と答えた。
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なんで有難う何だろう?
今日は私の誕生日。生まれてきたことに対して言ってくれたのかな?
はぁはぁとパンを加えて走りながら学校へ向かう。と。先の角を曲がったところで誰かにぶつかった。
「ご・・・・ごめんなさい!!!}
「いや・・・・・」
「慌てて落としたかばんを拾う蘭姫。」と。
「これもお前のか?」
ぶつかった相手が今日貰ったばかりの手鏡を手渡してくれた。
と。
蘭姫は受け取ってぞっとした。
相手は少し背の高い顔を隠した男性だった。
しかし・・・・鏡に映るのはおぞましい魔物の姿だったからだ。
・・・・・・・・・「ありがとう・・・!」
蘭姫は慌ててその場を逃げ去った
「ふぅん・・・・・」
「華桜中の制服か・・・・・」
男がフードを上げて目線を上げると人ではない異形の目が覗いて見えた。
「華桜中・・・・・・この学校の金持ちばかりが集まる私立。富と希望と人の欲がおあつらえ向きに集まってそうだな・・・・・」
クク・・・男はそう言ってどこかへ消えた。
そして舞台は楽しい学校生活へと移るのである。
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とりあえず次の話のプロットの様なものを考えてみたんですけど。何ページになるかな。
中学生蘭姫が鏡をかざすと技が飛び出てその桜吹雪の中心に蘭姫が現れるっていうイメージにしたいんですけど。
どんな事件と学園生活を送ればいいんだろうできれば30pちょっとに抑えたい・・・・どうすればいいだろうか(行き当たりばったり苦笑^^;