■華桜戦記/アルバムA■

※感謝※hit※
■華桜戦記/アルバムA■

■雉鷹オンステージ!!■

話題:昔書いた小説を晒そう!
■雉鷹引き語り。

『平蔵さんのつぼ』

平蔵さんはこの『大江戸』じゃぁ『誰も』が知る”大悪党(だいあくとう)”の『一人』でした。
『人』を殺しては『物』を盗み、そのくせ『江戸』の”おかっぴき”でさえその
『足』をつかむこともできない”隠れ上手”。

それもそのはず。だって『平蔵さん』はその”おかっぴき”の『一人』なんですから。

「しめしめ、どいつもこいつも『わし』の作った”偽”の『大泥棒』に今日もあわてふためいておりやがる。」

”平蔵”さんの本当の名は「二瓶」という名前でした。
”平蔵”とは偽の名前。それでも『みんな』だまされる。

そして今日も『二瓶さん』のついた嘘で『町』は大混乱の騒ぎになっておりました。

しかし”平蔵さん””平蔵さんじゃありませんか”
今日は『何か』違いました。
どこからか『一人』で歩いていた「二瓶」さんに向かって声がします。
「私ですよ。私。」
忘れましたか?『大店(おおだな)』の”金蔵(かねぐら)”から、助けていただいた小さな「壺」です。
あの時は大きな”俵”の『下敷き』にされて、”困って”いたところを『助けて』下さりありがとうございました。

そういって。恐る恐る振り向いた『二瓶』さんの後ろ。暗がりの路地の置くから小さな『茶色く』古ぼけた『壺』がこれまた”小さな足を二本”。”腕を二本”ぶらさげて出てくるじゃありませんか。

それをみた「二瓶」さんは怖くなって逃げ出してしまいました。
「あ・・平蔵さん!!!」
そう言って小さな『壺』は小さな足で追いかけようとしましたが。何せこれでも『おお泥棒』、小さなつぼはすぐに「二瓶」さんを見失ってしまいました。

そして翌朝。
「おい二瓶!!お前、よくも今まで『俺たち』をだましていやがったな!!」

やってきたのは『仕事仲間』。おかっぴきの「五郎」でした。
五郎は寝ていた『二瓶』さんの首をつかむと「馬鹿やろう!!!」といきなり二瓶さんの頭を『こぶし』で殴りつけました。

「昨日お前に以前『助けられた』という小さな壺が”ばんしょ”へやってきて
”大泥棒の平蔵さんに助けてもらったから会わせてくれ”とお前の名前をあげやがったぞ!!」

”これはどういうことだ!!!!!”
『五郎』さんがそう叫びます。
それを聞いて『二瓶』さんも驚きました。

どうして『五郎』は壺の言うことなんか・・・
そういって目を見開くと。見る見る目の前の『五郎』さんの姿がむくむくと『大きく』姿を変えていきます。

「うわぁぁぁあ!!!!」
二瓶さんは思わず大声をあげました。なぜなら先ほどまで『人』の姿をしていた『五郎』さんの体が大きな『壺』へと姿を変えていったからです。
そして下を向けば”むくむくむくむく”・・・『二瓶』さんの姿もどんどんと『茶色い壺』の姿へと。

「えへ。僕の姿は『二瓶さん』にしか見えないから。だから他の人にも”見えるように”と『みんな』姿を変えさせてもらったんだ。」
と。『奥』の入り口から小さな『壺』が顔を出しました。
「この野郎!!!『二瓶』貴様は今すぐ俺が割ってやる!!!!」

「うわぁぁぁ・・・やめてくれぇぇぇぇ・・・・!!!!!」
『五郎さん』が大きく”拳”を振り上げると、「二瓶さん」は涙を浮かべて泣き叫びました。
「頼む!やめて!やめてくれ!!!!悪いことはもうしねぇ!!!だから『俺』を割ることだけは勘弁してくれ!!!!!」


”本当だね?”

「・・・はっ!??」

・・・気がつくと『二瓶』さんは大店(おおだな)の”金蔵”で『小さな壺』を持って倒れこんでいました。

「二瓶さん?本当に。もう悪いことはしないね?」
どこからか声が聞こえてきます。そして。
手には『見たこと』のある小さな『壺』が・・・

その日から。二瓶さんはもう『平蔵』の名をやめました。
そしてもう『平蔵』さんが江戸の町を脅かすことはありません。

「よかったね。”平蔵”さん。」
小さな”壺”はそう言うって暗がりのかなたへと。『姿』を消していきました。

■平蔵さんのつぼ/END■


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■これで何を弾くんだと思いつつ・・・・・載せ逃げします^^苦笑^^;

■笹目オンステージ!!■

話題:昔書いた小説を晒そう!
■笹目さんの朗読劇。

『たそがれさんの涙。』

夕陽丘のたそがれさんは『笑顔』が素敵なおばあさんです。
しかしその『たそがれさん』にも涙する瞬間がありました。
飼っていた猫がみんな。『病気』で死んでしまったのです。
その猫たちは『全部』で七匹。
たそがれさんが『病気』になるたび。猫たちは『たそがれさん』をかばうように『病気』にかかり『死んでいきました』。
そのたび、『たそがれさん』は一匹一匹に心を『酷く』痛めながら。亡くなっていった『猫』たちのおかげで重い『病気』から『回復』するのです。

そして『昨日』、飼っていた最後の『猫』が死んでいってしまいました。
「みいちゃん。・・みいちゃんや。」
動かなくなった『猫』を手に取り。たそがれさんは涙しました。
何日も、何日も。『たそがれ』さんは泣き続けます。
毎朝毎晩。人の前では笑顔を絶やさず。けれど『誰』もいなくなったひとりぼっちの家の中でたそがれさんは泣き続けました。

そして七日たったある日。たそがれさんは夢を見ました。
毎朝毎晩泣きながら。眠れずにいた『6日』を過ごして。
泣きつかれて寝てしまった。『7日目』のその『晩』の出来事です。

「たそがれさん。たそがれさん」
『赤い猫』がたそがれさんを呼び起こします。
「起きて。起きて。たそがれさん?」
『青い猫』が続きます。
「たそがれさんが泣き続けてしまっていたら、『僕たち』お空に帰れないよ?」
『緑の猫』が言いました。
「そうだよ。僕たち。たそがれさんに『愛情』いっぱいに育ててもらって。」
「そして僕たち『空』に帰ることができたんだ」
「たそがれさんの『病気』を変わりにもっていくのはその『愛情』のお返しだよ?」
「だからなかないで。『たそがれさん。』涙を拭いて『空』を見上げて?」
『オレンジの猫』と『ピンクの猫』と。『紫の猫』。そして『きみどりの猫』もそういいました。

外では「ざぁざぁ」と大きな音を立てて『雨』が町をぬらします。
それは猫たちが死んでしまい。『たそがれさん』が泣き始めてから『ずっとずっと』降り続いていたその『雨』です。

「だからなかないで。たそがれさん。」
「僕たち最後に『綺麗』に飛ぶよ?」
「だから『絶対』見逃さないでね?」
そういって。猫たちは『寝ていた』たそがれさんのお家から。ふわりふわりと羽を生やして。『空』へと飛んでいきました。

「は・・・っ」
と。たそがれさんが目を覚ますと。そこはやはり『自分の家』。誰もいない自分の『部屋』で、たそがれさんは椅子に座って寝ていました。

「猫たちが・・・猫たちが・・」
『ぽろぽろ』と涙をこぼします。
けれど

「泣かないで、たそがれさん?」
”涙を拭いて、空を見上げて?”
そういった『猫』たちのことを思い出し。たそがれさんは『自分の袖』で涙をふき取ると。『窓』を開けて空を見ました。
ちょうどそのときです。『何日』も降り続いていた雨がうそのように綺麗に晴れて。
空に『大きな七色の虹』が、『天』へと上るように広がっていったのです。

「ありがとう。たそがれさん」
それは『夢』に出てきたあの『猫』たちの姿でした。

「あの子達は『虹』だったんだ。」天使のような羽を生やした『七色』の猫たちを見送りながら。
『たそがれさん』は、もう一度青く澄んだ『空』に向かって、涙を一粒。こぼしました。


■END/たそがれさんの涙。■

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■やっと見つけた^^;
本文読んでないですコピペです^^;
でも笹目さんに読ませたかった奴がやっと出てきた^^;

■そんな彼らのダークサイドB■

話題:オリキャラ小説/文章
■「今日は久々の休みですからね。有給をとって土日と四連休・・・久々に家に帰ってきたんですよ。」
そう言って雪鷹は持ってきた土産袋を片手にドアを開けると懐かしい家路に着いた。

「久しぶりに一緒にお風呂にでも入りますか?」
にこりと笑顔を向けたソレに雉鷹は「遠慮します」と激しく否定した。


「・・・・・・」
暫しの沈黙の後。「何かあったんですか・・・・?」
と聞いてきた兄に雉鷹は”ましろ”と”猫忍”との出来事を話したくなったが。それは押し黙ることにした。

「・・・・・・」

”まぁいいです”雪鷹は一言そういうと自分の自室へと歩いていった・・・・

「あ・・・・・!兄さん・・・・!!!」
ソコは暫く前までメイが頻繁に出向いていたスペース・・・・何か忘れもでもして無いかと不安になって追いかけたがドアを開けるとそれはいつもの雪鷹の部屋であった。

「なんです。雉鷹。僕の部屋が恋しくなったのですか・・・・?」
そう言って雪鷹はベッドに座ると来い来いとばかりに手を振ってこちらに向ける。

「・・・兄さん・・・」
呆れるように雉鷹が近づくと雪鷹はソレを捕まえて可愛がるように抱きしめた


「貴方は僕の大事な”宝物”ですからね・・・・・・”何か”あったら困るんです・・・・・・」

そう言って彼は強引に雉鷹の頭を撫でた後「でも"何か”がなければ人は大人になる事ができない・・・・」
とクスリと笑ってそういった。


雉鷹ソレに安堵したのかほっと力が抜けると「ましろと喧嘩してしまった・・・」とゆるくそのことを吐いた。

「あれ、珍しいですね。・・・・ましろくんが・・・・・」

雪鷹はそういとベッド脇においていた土産を持って部屋を去ろうとした。
「ちゃんと姉さんの墓前にはお線香を立ててますか?」

そちらの宗教の施設で育った雉鷹であったが家のそれだけは大事にしているつもりだった。

雪鷹は墓前に土産と線香をあげると「父さんが帰ってくる前に二人で夕飯を作ってしまいましょう。」

と今度は自前のエプロンを出してきた。ソレは暫く板脇家に持っていかれていたソレであった。

「・・・・・・不思議な人だな。」

「え・・・・?」


「兄さんは・・・・・。いや・・・・・。料理が出来たら・・少しだけソレを分けに出かけてもいいですか?」
そう言って雉鷹は急に敬語になると背筋をぴっと延ばして「お世話になります!」
と雪鷹に頭を下げた。

もとより雉鷹に家事全般を教えてきたのは雪鷹先生である。

「いいですよ・・・・」

どこに持っていくのかを察した彼はそう言って笑顔を向けた。

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いつしか時間は17時を回っていた。11月の下旬となるとソレはもう真っ暗に近い闇の中である。しかし・・・・・
「早いものですね・・・・・」
公園は飾られた光のそれで青や緑に光っていた。

「クリスマスも近いからね・・・・・・こういった飾り物もこれから多くなってくるだろうな・・・・」

結局のところその後の身のない話で盛り上がっていたましろとメイは白い息を吐きながらソレをぼんやりと眺めていた。

「メールくらいしてあげたらいいんじゃないですか・・・・・・?」


「たっちゃんに?」

そう言って心配するメイにましろは目を細める。

「気にしなくてもいいよ・・・・本当に俺のこと必要としてるならあっちから来てくれるし・・・・・」


多分。そういう仲なんだ。
そう言って話したましろの口元は少しだけゆるんでいた。


「本当に好きなんですね。」

「君が?」

「いえ・・・・・・・・」

"彼が”なんだかそう思うと急にヤキモチを焼きたくなった。


「今日から・・・”ましろ様”は私のライバルになるんでしょうか・・・・・?」

くすりとそう言って笑うメイに「俺は手ごわいよ・・・・・・?」
とましろがにっと笑う。

と。


「おーい・・・・・・・・・・・・・・・・・!」
奥の方から声がした。


「あ・・・・・・・」

「たっちゃん・・・・・!!!・・・・・と・・・・」
「鳳太様・・・・・!!!」




声の主は鳳太であったが。その前を雉鷹がコチラへ向かって走ってくるのが見えた。

「もう冷めてしまったかもしれないが・・・・・・・」
そう言って雉鷹はましろに何かの入ったタッパを渡す。


「・・・・・本当に・・・・たっちゃんはいい嫁だよね・・」
とましろは笑顔でソレを受け取った。

それに「何がだ・・!」
というように眼鏡をクイを指で上げる雉鷹だったがソレは走ってきた呼吸で真っ白くくもっていた。

「お前・・・・・・なんだか面白いな・・・・!」
そう言ってましろの後ろでくんくんとタッパの中身を嗅ぐ鳳太に「何がだ・・!!!」
とキッと睨む


「睨んでも意味無いだろ・・・だがメイは・・・・!!!!!!」

”メイは渡さん!”と続けようとしたのかどうか分からないが。鳳太がメイを見るとメイもクスクスと笑っていた。

「本当に・・・・・”お二人とも”仲がよろしいんですね・・・・・・・・///!!!」

何だかその暖かい雰囲気に包まれて。メイもましろも雉鷹も鳳太も幸せな気分になっていた。


「・・・・・・・それじゃぁ・・・・俺はこの後家で誕生パーティなんで・・・・!」
そう言ってタッパを持ったましろが真っ先に帰ろうとする。




「ケーキがあるなら俺もついていくぞ・・・!!!」と鳳太が言い、「鳳太様が行くなら私もいきます。」
とメイが乗り、「お前らな・・・」

と雉鷹が突っ込みを入れる。


・・・・・・ソレを見てましろは「フフフ」
と笑いながら

「なら幸せなうちの家庭にお嫁に来るかい?」
と全員にアタックをかけるのであった・・・・・・・・・


■END■

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■最終的にましろ総攻め・・・・・・・(苦笑汗汗汗汗汗汗^^;

■そんな彼らのダークサイドA■

話題:オリキャラ小説/文章
■「たっちゃんは・・・可哀想な男なんだ・・・・・」

暫くしてましろが足を止めたと思うと。振り返ってメイを見た。

「俺は・・・・好きな人や彼女を何回もたっちゃんにとられてるから慣れっこなんだよ・・・・・・」
そう言って笑顔を見せた。

何度も。そう、子供時代から何度も・・・・・・・・・思いを寄せた相手は自分ではなく彼を選び。また付き合っていたはずの女性もいつしか彼の取り巻きになっていた。

「でもね。たっちゃんはいつになってもそれが俺のものだったって気が付きもしないんだ・・・・・・」

気づいてくれたら・・・きっとそれなりに。彼女達の事も大切にはしてくれたであろう。
けれども・・・・・・・

「冷たいんだよ。たっちゃんは・・・・・・。幼いうちに両親をなくしてるから・・・・それが全部自分のせいだと思ってるんだ。」
今は元の両親の親元で暮らせているものの一度は施設で孤児として暮らしていた。
それが・・・いつしか”彼”の心の闇になっていた。

「だから・・・”闇”を持った猫忍さんに惹かれたんだと思う。・・・・・影を持ってた頃の笹目ちゃんにも淡い気持ちを持っていたみたいだったからね・・・・・」

それがいつしか”聖母”のような”彼女”に惹かれるようになり彼は心からソレを応援するつもりであった。しかし・・・・・・

「猫忍さんの”闇”は俺じゃぁ抱(かか)えきれないの・・・・・?」


「え・・・?」

不意に言われたその言葉にメイは驚いた。
「聞きたいな。俺。猫忍さんが・・・今までどんな生活をしてきたか・・・・・どうやって今ここに育ってきたのかを知りたいんだ」

ソレは。初めて言われたかもしれない言葉。
鳳太様は私の過去を聞こうとしない。
・・・幼いことから従者として一緒に育ちその境界線もわきまえてる彼はそんな事を今更聞くような男ではなかった・・・・・・。佐伯様も結局のところは自分に惹かれているわけではないことは知っていた。
只自分の持つその"闇”に引きずり込まれるように手をさし伸ばしだだけだという事はメイにももう分かっていた・・・・・

そんな中で・・・・・・・・・・・

「そんな事を聞きたがる男性はあなたが始めてです。」

メイはそういった。

「女性では・・・・・?笹目ちゃんとかが最初?」

澄んだ瞳でそう返してくる彼にメイは戸惑った。最初は”彼”のした事に怒っているんだと思っていたが・・・・そういうわけではないようだ。
「俺は知りたいな。猫忍さんのこと。それで・・・・俺とたっちゃん。どっちがちゃんと支えられるか自分の頭で考えたい。」

支えきれ無いなら二人で支えるよ。・・・・なんて軽く笑った彼であるが先ほどの出来事による雉鷹の衝撃はでかかった。
「いいんだよ。たっちゃんは・・・生きてればいつでも仲直りできる関係だし。・・・・・少しくらい痛い目合わせてみたほうが丈夫に育つだろうしね。」
ハハハと笑うましろにメイはポカンとしてしまった。

「でも。猫忍さんは”女の子”だから・・・・むやみにあんな”まね”しちゃいけないんだよ・・・・・・・」

そう言ってましろは近くのベンチに向かって歩く。気づくと彼らは昼間自分たちが話していたあの公園へと戻っていた。


「聞かせてくれないか?猫忍さん。君の過去を・・・そして君の本当の”価値観”を」


「価値観・・・・?」

何だかどこか笹目さまのような事を言う・・・・・・・不思議な感覚にメイは少し驚いた。
「そんな目でそんな言い方をするのは・・・笹目様だけだと思ってました・・・・・」

そんな事を言う彼女にましろは「男はみんなそんなもんだよ。・・・女性を口説くときなんかこんなものさ」と軽く言った。


「口説かれているのですか・・・・私は・・・・」
メイはすっかりましろのそれにはまったようでくすりと笑う。


「でも私の”過去”は教えません・・・・コレも”私”の魅力の一つだと思っているんで・・・・」

そう言ってベンチに座ったましろの前に立つとクスリと笑ってそう返した。

「わかってんじゃん。猫忍さん。・・・・俺は・・・・・・そんな君が好きだよ・・・・・・?」



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「・・・・・」
着替えて家の外に出る。路地に置かれた小さなケーキのスーパー袋を拾って。そして部屋にまた戻ろうとする・・・・・

と。視界の端に見知った緑色の影が見えた。
「あ・・・雉鷹じゃないですか・・・・・!」
そう言ったのは佐伯雪鷹。彼の兄・・・・いや。彼の”母親”の兄である。

■NEXT

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■あんましダークサイトでもない・・・・・。

■そんな彼らのダークサイド@■

話題:オリキャラ小説/文章
■まさか鳳太様にばれるとは思っても居ませんでした・・・・・・・・

メイがましろと別れ鳳太の居る部屋へと戻ってくると鳳太はベランダでオペラグラスを覗いていた。
小型の双眼鏡。・・・・それで覗く方向は・・・先ほどまで彼らが居た場所である。

「なぁ・・・メイ・・・・・?」

「なんですか鳳太様?」

「お前の好きな相手って----じゃなかったのか・・・・・・・?」

不意に漏れたその言葉にメイは両目を見開いた

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”忘れられない・・・”

今日は学校が休みという事で佐伯雉鷹はまだ布団に包まっていた。
思い出すのは楽しかったあの頃の出来事。

「今日はましろの誕生日か・・・・・・・・」
そう思いながら時計を見やる。
ベッド脇に置いてある小型の時計は14時を指していた。

最初は笹目と一緒にいたもう一人の部員からだった・・・・・
それがいつか告白をしようと決めた相手・・・・・
いや・・・じっさいにはした・・・・・・はずの相手に去っていかれるとは思っても居なかった・・・・・


皆・・・・自分の元から去っていく・・・・・・・・・
遠い過去の思い出がよみがえる・・・・・・・
"栗色の・・・・髪の・・・・”

「聖母・・・・・」
その言葉が良く似合うであろう女性だった・・・・・・・。

「俺と関る奴は皆周りから去っていくんだ・・・・・・笹目も・・・・兄さんも・・・そして・・・・・」

”ましろも・・・”

「お前も・・・・な・・・・・。」
ちらりと天井を見やるとそのスキマからガタリと音がした。

「また来たのか・・・・・猫忍・・・・・・・・・今日はもうこんな時間。来ないと思っていたぞ・・・・・」

そう言って独り言のように呟く雉鷹に「そうですか・・・・」と天井から小さな声が漏れた。


「俺のこんな寂しげな姿を見て満足でもしているのか・・・・・・・?」
ふっと嫌味な笑みがこぼれる。

暫く前から猫忍は頻繁に自室に来るようになっていた。
最初はソレが"何”の気配か分からなかったが・・・・いつしか隣にあった”兄”の部屋に訪れ。それがいつの間にか部屋の天井に・・・・・・・・あまり気にもしていなかったのだがよりによって"今日”も訪れるとは思っては居なかった・・・・・・


「せっかくの休日だぞ。猫忍・・・・・・たまには笹目のところにでも行って楽しくしてくればいいんじゃないのか?」
そう言って目線をそらす。

主が居るようで自由気ままに過ごすソレはいつしか俺をもう一人の主のように慕っていた。


多分ソレは・・・・・・・・・・・・・

”彼女”が消えた日。・・・・・・からであろう。


「いつも言っているが俺はおまえの主じゃない。・・・・・・・・さっさと自分のソレの元へ帰れ。」
そう言って身体を起こす。前のはだけたパジャマから白い肌が露出される。

「鳳太様にはもうこのことがばれてしまいました・・・・・。それに・・・・・・」


「なんだ・・・・?」
何かモノを言いたげに言葉が途切れたので雉鷹がはだけた前を隠すようにボタンをしめ直して天井を見やる。


「今日は・・・・・”彼”の誕生日ではありませんか?」

そう言って気配が消えた。




「・・・・・・・猫忍・・・!!!!!」


ソレが気になって雉鷹は急いで窓を開けて外へと顔を出す。

すると。その目の前には少し涙を瞳に浮かべた猫忍の姿が見えた。


「・・・・・・私は・・・・・・・・・」


”君が好きだよ”
と。昼間ましろに言われた言葉がよみがえる。


「・・・・・・・きっとあなたが好きでした。」

ソレは写真集や関連小説を集めるほどに・・・・・・・・


そう言って振り返って去ろうとするメイを雉鷹は抱きしめた。
「待て・・・・お前も・・・・俺の前から消えようとするのか・・・・・!!!!」

特に好きだともなんとも思っては居なかった。
只呪いのように付きまとう過去が自分を動かした。

孤児院時代・・・・誰もがみんな自分の傍から離れて行く。
仲の良かったものはみな新しい家族のもとへ・・・・・・・・・・近くに住んでいたましろも一度は転勤で消えた。

そんな中。当たり前のようにずかずか入ってきていた猫忍のこの行動。
奥底に突き動かす感情はなかったが何故か惹かれるように手を絡めた。




「・・・・貴方と居ると。・・・・・私が不幸せになります。」

・・・・・・猫忍は涙を流しながらそう言って抱きしめ返した。
只その奥底には何の感情もなかった。

何かに傷付いていた俺は只甘えるようにそれに身を預けただけだった・・・・・・・・・・・・・

「ましろといれば不幸せにはならないだろうな・・・」
ソレは主の鳳太にも居る事であろう。

だが何故か・・・何故か自分だけがソレを感じてしまう・・・・・・・・・・・・・

「私はあなたが好きだと思います・・・・・・・・でも。もう鳳太様にもばれてしまいました。」


「ばれたのならば、公認させればよいだろう・・・・・」
何故かそんな言葉が口から漏れた。

俺も猫忍も不幸せなら・・・・・・・・・・”あいつ”も・・・・・・・不幸せになってしまえばいい・・・・・・・・。


何故かそんな思いがよぎった。
何故今頭に浮かんだのは・・・・・・・・・・・・・



”アイツだったのだろう・・・・”



「たっちゃん・・・・・」

窓の下で声がした。
「今日は一緒に幸せを半分こしようと思ってミニケーキを買ってきたんだけど・・・・・・・・続きは彼女と二人でするかい?」



ましろの声であった。

「・・・・!ましろ様・・・・・!」

「・・・・・ましろ・・・・・」
そこで彼らはわれに返った。


”一時の感情で・・・・何をやっているんだ・・・俺は・・・・”

全て破滅させていまえばいい・・・・そんな感情で猫忍やましろまでも不幸せしようとするところだった・・・・・・・。そう思って雉鷹はメイから手を離すと


「待ってろましろ。今着替えて下に・・・・・」
そういいかけた途中で「待たないよ。」と大きく声が返ってきた。


「ずっと大事にしてたけど・・・・・・もしかすると・・・・君とはここでお別れかもね。」そう言って・・・・・・ましろはケーキの入った袋を地面に置くと背を向けて去っていこうとする。


「待ってください・・・!ましろ様・・・!」
メイがそう言って追いかける。と、ましろは一度だけ振り向いて笑顔を見せた。

だがその笑顔に俺は動くことが出来なかった・・・・・・・


皆俺から去っていく・・・・”彼女も・・・”猫忍も・・・そして”ましろ”も・・・・・

■NEXT■

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■急に書きたくなったお話です^^;

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■HN:ア○ツマ○ミ/流○戒■
■流良戒/アキツマナミ■さんのプロフィール
性 別 女性
誕生日 2月24日
■プロフィール■
■ブログ内人気投票■
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■(※中傷苦情荒らしその他コメント全て拒絶します※)/■毒垢日記/3垢目■
■創作(オリジナル)と真木司郎(絶対可憐チルドレン/絶チル)が大好きな夢追人です。時々ネタバレとエロが入り乱れた乱筆乱文も発生いたしますので苦手な方はご注意ください。/↓創作倉庫です;■仕事依頼/素材配布/小説■

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