今日は、東京国立博物館の展覧会「名作誕生」と「サウジアラビアの至宝」に行ってきた。

「名作誕生」は以前、国宝展の混雑ぶりがあまりにキツすぎたので、行かんとこうかと思ってはいたが。偶然回ってきたツイッターで、「ゴールデンウィークなのにヤバいほど空いている」「こんなに面白いのにもったいない…運営大丈夫か?」といったリツイートが回ってきたので、行くことを決めた。

日本画の名作が作られるまでの過程を、テーマごとに着目した的な内容。例えば「模写」では、「書き手が何を重視しているのかによって、構図が反転したり、位置が変わったりする」ということで、ある中国の古典作品と、それを模写した伊藤若冲の作品、狩野派の作品をそれぞれ比べてみよう、といった感じ。

絵心ゼロの自分でも、これなら分かりやすい。

京都で伊藤若冲展を見て、鶏の水墨画の襖絵が好きだったのだが、行ってみてびっくり、全く同じ内容のフルカラーの襖絵があるじゃないか…!仙人掌(さぼてん)群鶏図というらしい。可愛いすぎた。

大雪の中で鶏がエサを探している絵(題名忘れた)も好きなんだが、それも今回一緒に飾ってて嬉しかった。

他にも、見返り美人図、洛中洛外図屏風、雪舟の四季山水図等々…これは確かに、ゴールデンウィークがらがらは寂しいかも…。

とはいえ平日の今日でも、結構お客さん来てた気がする。でもマイペースに見れた。建物内がめちゃくちゃ広いから。

音声ガイドは壇蜜と諏訪部順一。ラスト、壇蜜演じる見返り美人を諏訪部さんがナンパする茶番には、笑いを禁じ得なかった。

「サウジアラビアの至宝」もすごく良かった。名作誕生展で、様々な木製の仏像を見た後に、サウジアラビアの金属加工の像を見ると、両国の技術の高さに、いよいよ訳が分からなくなってくる。

そのまま常設展に行った。これまた驚いたことに、上村松園の「焔」があるじゃないか…。まさか実物を拝める日が来るとは、思いもせなんだ…。さらに上の階上がったら、長谷川久蔵の作品もあったし…。(大原御幸図)

一番スゲーと思ったのは、名前だけ知ってた下村観山の「春雨」。いやこれもうすごすぎひん?

しれっとすごいもんが多過ぎなんよ。

今回予定外で東京行ってしまったので…夏どうしようかな…。(縄文展)