先日、ほぼ5年ぶりに歯医者に行ったら、虫歯が2本あった。
2本で良かった、と思ってたら、虫歯の度合いが進行しているので、かぶせものをしなければならない、とのことだった。

歯医者さんから紹介されたのは、銀歯というやつ…の他に、セラミック製のかぶせものだった。

セラミックは銀よりも頑丈だし、何よりも、パッと見ただけでは、普通の歯と殆ど同じ色なので、目立たない。変色も目立たない程度。

そんなもん、こっちにするしかないでしょう。即決で「それにしてください」と言ったら、衛生士さん。
「1本55000円するので、shinさん2本なので110000円になりますけど、大丈夫ですか?」
大丈夫じゃないですなぁ。

結局、部位的な関係で、一方の歯はワンランク落として、セラミックとプラスチックを合成して作ったかぶせものにした。
これは1本35000円。

だが、耐久性も低いらしく、3〜5年経つと変色し始め、最悪の場合割れる。欠けた部分だけを直す技術はまだないので、その場合はまた最初から、やり直さなければならない。

3年間は無料保証期間らしいので、それで様子を見ることにした。現在1本は治療終了。ちなみにもう1本は高い方でやることにした。
つまり、2本で合計きゅうまんえん

せっかくこの一年貯めた、なけなしの貯金が……。こんな高額……どうやって取り返せば良いのさ……。

そして、恐竜博2016に、やっとこさ行ってきた。

スピノサウルスが目玉らしい。とても素晴らしい展覧会だった。

まず、幼稚園児の頃のスピノサウルスと、最新研究のスピノサウルスが全然違う。
行って初めて、スピノサウルスはわりとメジャーな恐竜のはずなのに、私の中で、知識が全く更新されていなかったことに気が付いた。

その原因について、家でパンフレットを読んで、納得した。スピノサウルスの研究に、悲しい過去があったとは…。

私は恐竜じたいも好きだけど、研究にまつわるエピソードもすごく好き。だがスピノサウルスは可哀想すぎた。
だからこそ、この新しい化石は奇跡の発見だと思う。

同じ空間にはティラノサウルス(スコッティ)の全身も!
スピノサウルスとティラノサウルス、どちらも凄まじくデカイ。ティラノサウルスなんか、骨だけのくせに、あのハンパない威圧感は何なんだ。
2体の迫力に、ただただ圧倒されるばかり…。

奇跡と言えば、展示されているとは行くまで知らなかった、カスモサウルスとパラサウロロフスの赤ちゃん化石。

自分が昔から一番興味あるのは、正に恐竜の赤ちゃんや子ども。
自分が幼稚園児の頃に見ていた、アニメに出てくる恐竜キャラクターはだいたい赤ちゃんや子どもだったし。

だが、幼体の化石はやっぱりなかなか見つからないらしい。だから、やっぱり謎が多い。

そんな、恐竜の赤ちゃん化石が、しかもほぼ全身揃った状態で、2体も、目の前に現れたのだから感激した。

もうひとつ感激したのは、福島県のチンタオサウルスの復元模型。
もともと福島県の、ある町役場
で飾られていたのだが、あの震災で損壊されてしまった……そんなチンタオサウルスの修復プロジェクトがクラウドファンディングによって成功し、その完成形がこの展覧会にやって来た、というもの。
これも奇跡だ。

研究者はもちろん、技術者の熱意も凄いし、お客さんの熱気も良い。

武井壮の音声ガイドもめちゃ良かった!

行けるもんならもう一度、いや何度でも行きたい。