《7月に読んだ本》
・姫の戦国 下/永井路子
・新釈 走れメロス/森見登美彦

『姫の戦国』は、戦国時代の戦国大名・今川家の当主となった、実在の女性を描いた話。
毎度のことながら、時代背景の解説がとても分かりやすい。登場人物が非常に多いが、あんまり覚えてなくもだいたい何とかなる。親切設計で、そこも助かる。

作者のエピソード。小説のための下調べとして、日本の古文書『吾妻鏡』(の本)をボロボロになるまで読みこんだあと、「若い頃に『大本営発表』を経験した私達にとっては、隠された嘘が手に取るように分かる」と語った、という話。

都合のよすぎる美談は、真実を隠す。

今時の若モンの私は、肝に銘じておかなきゃならんな…。

『新釈 走れメロス』は、妹からの課題図書。
こちらは今時の大学生の話。青春と中二病をこじらせた、愛すべきバカが登場します。こんな大学生活も送ってみたかった…。