「も、もしかして、最初から…」
「遅いですよ。僕は、この為に我慢してたんだ。だから当然の報奨ですよ。クロームと連絡をしなかったのも、ここに現れるのを最後まで我慢したのも、これの為ですよ。だから、僕には君を味わう権利がある、そうでしょう?」
「や、意味分からないし…」
「もう、黙りなさい。アルコバレーノからはもうお許しを貰っているのですから」
「え?リボーンに?!」

体を弄っていた手を止め、ジーンズのポケットから紙切れを出して綱吉に渡した、綱吉はしわくちゃなそれを広げて、一気に青褪めた。

「な…な…にぃ〜!!!」

骸はその手から紙切れを奪うと、握りつぶして後ろに投げ捨てた。そして、笑みを浮かべたまま綱吉を抱きしめると、尻を撫でまわしてうっとりして言った。

「粋な計らいですよね?アルコバレーノにしてはね」

その声を最後に骸は綱吉を貪り始めた。
長い長い2人のハロウィンの夜は始まったばかりだった。綱吉の最後の叫びは虚しく響き渡り、骸の楽しそうな含み笑いが重なると徐々に熱い吐息と淫らな音が響き始めた。
甘い甘い長い夜は始まったばかり。





*後書き*

すみません。へたれな内容でごめんなさい。
次回は、ゆっくりと書き上げたいです。お付き合い頂き、有難うございました。