オレの職場には東南アジア系の留学生が四人勤めてる。

四人とも女の子で明るく闊達、頭も良くて母国語の他には英語もなかなか流暢だ。


それで更に日本語まで学ぼうってんだから畏れ入る。








さて。

他国の言葉にはない言い回しや音読み訓読み、ひらがなカタカナの入り乱れは彼女らには大変なバンカーとなっているようだ。





彼女らがやって来た時からオレなりに彼女らの母国語を独学して簡単な単語や基本的なあいさつ位は早い段階から交わせるように努めてきた。

そんな経緯もあってかオレはどーやら彼女らから父親的な存在に近いらしく、日本語の使い方や読み書きの相談をしばしば受けてて。








想像以上に困難な日本語の壁、なかなか上手くいかないお客とのコミュニケーションに止めどなく落涙もしてきた。

その度にオレの拙い彼女の母国語で励まして励まして今日までやってきた。







今は笑顔いっぱいで日々を過ごせているのを見ると。





留学の期限が来なければいいのに、と思う。









そんな中、やはりイタズラ心でスッ惚けた言葉を教えたりもする訳だやはり(笑)





『メンチ切ってんじゃねーよ』とか





『てやんでぃ、べらぼうめ』とか






『ちょっとだけヨ、アナタも好きねェ〜』とか







『ボチボチでんな』とか






『マキバオー』の歌とか(笑)。










まぁ、あくまでもオレ等の間だけでなく他所で日本人と友達になる機会があればこんな言葉を知っていると打ち解けやすいやろうと考えてのことで。







ところがこんな言葉を教えるのはオレしかいないと直ぐにバレて上役から怒られてしまうのだ。
( ;∀;)








ちゃんと『いろはうた』も教えたりしてるんよ。












やがて月日が経ち、オレのことは忘れてもこのふざけた言葉は忘れないで欲しいな。