国永に変な紋様を付けた政宗は、次に黒葉の元へと向かっていた。
こちらは大事な大事な生け贄として、慎重に扱わなければならない。
阿部が黒葉の胸に吸い付きながら、もう片方の手で乳首をこねくり回している所に出くわした。
視線でどいた方が良いのかと問うてくる阿部に、そのままで良いと笑みを浮かべる。

「ん、あ、はぁ……あつ、い……はやく、イかせてくれ……」
「はっはぁ、お雛様ってば随分大人しく盛るんだなぁ?」
「あ、は……だ、れ?」

黒曜の瞳を潤ませ、目元を赤らめて見上げてくる姿にゴクリと喉が鳴った。
国永が動の色気ならば、こちらは静の色気。
大人しく快感に下る姿も良いが、政宗はむしろ快楽によがって踊る姿こそを見たくなった。
先ほどと同じように黒葉の耳を両手で塞ぎ、小さく情神を称える言葉を呟く。

「いあいあ いごーろなく」

その瞬間、黒葉が目を見開いて暴れ始めた。
耳から手を離そうと必死になる様が次第に快楽に歪んで蕩けていく。
人の弱点でもある耳は防ぎようが無く、まして手の平から極細の触手が次々と入り込んで犯しているとは思わないだろう。
更には脳に近い位置に張り付き、微弱な電流を流して脳波が感じる快楽のハメを外してやるのだ。
常人には堪え難く、現に黒葉も表情を蕩けさせて焦点の合わない黒曜の瞳を宙に投げ出している。
閉じきれなかった口の端からは快楽の分だけ唾液を溢れさせ、失禁していた。
体を投げだしながらヒクヒクと快楽の余韻を全身で感じ、股間に張り付く阿部にすら気付いていないよう。

「ヒヒヒッ、お雛様もこれで終わりだな。あんたなら良い情人になりそうだ」

首の後ろ、うなじに国永と同じ鹿のような紋様が浮かんだのを確認した政宗は黒葉の背後に回って抱き起こした。
そうして後孔を申し訳程度に解すと己のモノを一息で突き込み。

「かッ、はぁッ!?」
「どうだい、気持ち良いだろう? なあ、良いって言えよオナホがぁ!!」

黒葉が苦しがるのも気にする事無く後孔をオナホのように突き動かして犯した。
良いところに刷れる度に細い足を跳ねさせ、股間に張り付く阿部の頭を撫でてよがり、政宗の自分本位の動きにも快感を拾っていく。
黒葉の様子に気付いた男達がこちらにも流れ、モノで乳首を扱き、手で扱かせてと白濁まみれにしていった。

「いあ、はう、あ、んんッ、あっは、はぁ、ひぃあああ、きもひ、いい、しょこ、そう、もっと!」
「黒葉さん、黒葉さん可愛いですよ黒葉さんッ!」
「ん、ひぃいい、あ、らめ、らめら、しょれはぁ……、しょれ、しゅごい、しゅきらぁ!」

頭を振って快楽を逃がそうとしながら、それでも与えられる快楽を素直に受け止めていく。
皆が口を塞がないのは喘ぎ声が聞きたいから、もっともっとと啼かせるように快楽を与えていった。
中に政宗が出す頃には既に二回は逝ったらしく、生理的な涙を流しながらアヘ顔で飛んでいる。
その中の内、言い出したのは一体誰だったのか。
黒葉の恋人にアヘ顔ピースを送ってやろうと盛り上がり、国永でないのならばと政宗も了承をした。
仮に奪還されても常人には戻れまい。
もはや香や錠剤でクスリ漬けにし、神の情人として快楽に溺れる徴を付けてあった。

「ヒヒヒッ、美人に撮ってやれよぉ? もっと精液掛けてやれぇ! その方がお雛様だって喜ぶだろ!」

顔中に飛んでくる白濁を、口を開いて浴びながら飲み干し、男達のされるままにポーズを撮らされる。
美味しい美味しいと脳が変換して、蕩ける幸福な笑みを浮かばせた。
快楽に完全に堕ちながら、黒葉は与えられる快感に酔いしれて総てに身を任せた。