オレンジの獣。
 浦島太郎A(童話パロSS)
 2013/1/9 23:24

 








かくして、龍宮城に招待されることになったリキッド。

色鮮やかな魚たちが泳ぐ海を、助けたロッドと共に、龍宮の使いのウミガメに乗って深く深く潜っていくと…そこには美しく大きな城がありました…。

 








 

 

「っ…うわあぁ〜〜〜…!!///すっげぇ〜〜…!!///こ、これが龍宮城……!///」




「どお?気に入った?」
「うんっ!!vVスッゲー気に入った!!///な、中入っていいんすか!?」
「もちろんだよー案内してあげるよ♪……あ、でもその前にさ、乙姫様に挨拶してくれるかな?」

「おとひめさま?……そういやさっきも言ってたけど……その乙姫様ってのは…?」




「乙姫様は、龍宮やこの海を守ってる偉い人だよ。そんでもって俺の上司」




「へえぇ〜〜…!そ、それなら挨拶しとかなきゃっすね!…そんな偉い人と会うのって……なんか緊張するなぁ〜〜…;」
「だーいじょうぶ大丈夫、リッちゃんなら絶対に乙姫様に気に入られるって!v」
「だといいけど……;」

「はいっ、着いたよ。この扉の向こうに乙姫様がいるからね」


「(こ…この向こうか…!///海の底の楽園……龍宮城の乙姫様かぁ〜……さぞかし綺麗なお姫様なんだろうなぁ〜〜…///)」

 




 


ギイイィィ……・・・

 

 





 

 


「乙姫様〜、ただいま戻りま……」



ドゴォッ!!



「Σギャーッ危な!!;」
「ヒィッ…!!;(な…何だ…!?;や、槍!?矛!?;)」

 




 


「おらぁーロッド!!!テメーどこほっつき歩いてやがったんだゴラァ!!あぁん!?」










「Σポ……ポセイドンーーー!!!!;」

 



「あぁ?何だこのガキは。誰がポセイドンだってぇ?天下の乙姫様に向かっていい度胸じゃねーか」

「Σおとひめさまぁ!!??;どっ、どこがじゃーーー!!!;」
「どこがって……見りゃわかんだろ」
「何を解かれと!?;誰がどう見たって"乙姫様v"ってより"海のゼウス"じゃねーかッ!!;だいたい何で乙姫がそんな三叉の槍なんか持ってるんだよッ!;」
「武器に決まってんだろ。最近は海も物騒なんだよ。それにこのくれぇ持ってねーとカッコつかねーしな」
「Σやっぱりポセイドンじゃねーか!!;…っていうか!!;」
「あ?んだよ、まだあんのか?」




「そもそも、何で乙"姫"って名乗ってんのに、そんなイカついオッサンなんだよ!!!;」

 



 

「…ほ〜〜……好き放題言ってくれるじゃねーか…」
「・・・・Σハッ!!;(し…しまったぁーー!!;ついイメージとのギャップに思ったことそのまんま言っちまった!!;)」

「おいロッド、何でこんなの連れてきたんだ」
「え、何でって……リッちゃんには危ないところを助けてもらったんで、お礼に…;」

 





「へぇ……なるほど、そういうことか。……おい、お前こっち来い」
「へ!?;(ビクッ)」
「何ビビってんだよ、別に取って食ったりしねーよ。おら、もっと近くに来い」
「え、あ……は、ハイ………;」



「ふぅ〜〜ん……(ジロジロジロ…)」
「(な…なんかめっちゃ見られとる…!;)」
「お前、名前は?」
「えっ?あ……り、リキッド……」
「ふーん……それで"リッちゃん"か」



「あ…あの……ポセ…じゃなくて、お…乙姫様……;そ、そのっ…!さ、さっきは初対面なのに失礼なこと言ってスイマセンっした!!!;」
「ああ、別にもう気にしちゃいねーよ」
「・・・・・へ?;……Σうわぁっ!?;」




ぐいっ!





……ぽすん





「なっ…!!?///;ななな何するんすか!?///;」
「膝抱っこ」
「いや、そうじゃなくて…!///;何でそんなことするのかっていう…!!///;」
「ん?オメーが気に入ったからだよv」





「・・・・は?」





「お人好しなとこもだが…さっきの威勢のいい態度……気に入ったぜ♪この俺にあんな口効く奴ぁなかなかいねーかんなァ」
「は、はぁ……;」
「それにな、この龍宮にはなぁ、海のものを助けた人間は歓迎して持て成せってゆー掟があんだよ」
「そ…そうなんすか?;(あ……だからロッドは俺を連れてきたのか……)」

 

「ま、せっかくなんだしゆっくりしていけやvこんなとこ滅多に来れねーぜ?」
「……ま…まぁ…それも……そう、です…ね…//」
「だろ?」
「あ、あの……それはいいんすけど……とりあえず下ろして……///;」
「まぁまぁ、いいからいいから♪」




ぎゅっ





「っ…!!///;(なっ…何なんだよこの人…!///;)」





「さてと……。おらぁーテメーら!久しぶりの客人だ!思いっきり持て成してやんなァ!酒も飯も最高級のモン持ってきやがれ!!」

 

 








 

 

 


…こうして、龍宮城に着いたリキッドは、さっそく乙姫様に気に入られ、お持て成しをうけることになりました。

"乙姫様"はリキッドのイメージとだいぶ違ったようですが、美味しい食べ物や色とりどりの美しい魚や貝殻に囲まれたそこはとても居心地がよく、まさに『海の底の楽園』でした。




そう……時が経つのも忘れるほどに……。

 








 

 

〜続く〜

 

 




 

 

*****************
…というわけで、浦島太郎(?)の第二話でした〜^^
乙姫ハーレムですが、ほんとになんで"姫"なんでしょうねwww見た目は完全にポセイドンのつもりで書いてますw(ポセイドンが分からない人は調べてみよう!←)




一応、次回でラストの予定です。…あくまでも、予定ですがw


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