米大リーグ機構と選手会が、2019年と2020年から適用されるルール変更に合意した。米公式サイト『MLB.com』が14日(日本時間15日)、伝えている。
 オールスターゲームやホームランダービーに関するルール変更もあったが、中には優勝争いに大きな影響をもたらす変更もあった。
 特に注目されるのが2020年から適応されるワンポイント禁止のルール。“左殺し”で知られるオリバー・ペレス投手(インディアンス)やブーン・ローガン投手(現FA)などにとっては、選手生命を脅かすルール変更となった。
 また、大量に点差がついていない場合の野手の登板禁止や二刀流選手についての新たな位置づけなど、大谷翔平投手(エンゼルス)の二刀流成功を受けたものも見られた。ルール変更に対し、選手が試合でどのような対応を見せるのかにも注目だ。

主なルール変更は以下の通り。

〇今季から

・8月以降のトレード(ウエーバーなど含む)が廃止され、7月31日がメジャーリーグでのトレード期限となる。

・試合中にマウンドに集まれる回数は、各チーム1試合6回から5回に減る。


〇来季から

・レギュラーシーズンのロースターが25人制から26人制に変更。ダブルヘッダーは27人まで、9月は28人までそれぞれ枠が拡大される。なお、従来の9月以降の40人制(通称・セプテンバーコールアップ)は廃止される。

・負傷した場合を除き、投手は最低3人の打者と対戦、もしくはイニング終了まで投球しなければならない。

・故障者リスト入りの期間が最低10日から15日に増える。

・投手として20イニング以上、野手もしくは指名打者として20試合以上に先発出場(少なくとも3打席に立つこと)を達成した選手のみ、二刀流選手として認められる。

・6点差以上離れていない場合は投手を登板させなければならない。