話題:今日見た夢
対怪人組織の夢を見た。前日に見たヒロアカの影響は少しばかりは受けてるかと思う。



鼎の高校のクラスの同窓会まで残り3日。三千院家絡みの調査以降、何もないようで水面下では擬態型怪人が台頭し始める。代わりに地方にいた鐡の残党は駆逐された。

組織は脅威的なスピードで台頭してきた擬態型怪人を注視。
擬態型は無機物にも擬態するため、戦闘難易度が上がる。つい最近、美術館で絵画に擬態した擬態型が出現→美術館の展示物を傷つけずに怪人を外に誘き寄せ、撃破する任務もこなしたばかり。


本部・隊員用休憩所。新生ゼルフェノアになって以降、ゼルフェノア隊員は旧翳珠メンバーとも仲間として仲良くやれてる感じ。前から連携していたおかげもある。
時任はどや顔で三節棍を道真・御堂・鼎に見せている。

「ざねさん、三節棍習得しやしたよ!バーチャル怪人と毎日バトってたらいつの間にか使えてて」
「お前…難易度何にした?」

道真が少し引き気味に聞いた。
「え?『強』っすよ」
時任はあっけらかんとしてる。


バーチャル怪人「強」を撃破した!?あんなくっそ強いバーチャル怪人を!?「弱」でもそこそこ強いのに!?

ゼノク隊員の二階堂曰く、「蔦沼長官が作ったものなので、シミュレーション怪人装置は強さ設定が最初からおかしい」…らしい。
「弱」が弱じゃない。いきなり難易度「中」からやると偽物怪人にボコられる。


元々戦闘におけるスペックが高い人間の集まりだった少数精鋭の旧翳珠メンバーだが、意外なところにのびしろがいた。それが普段おちゃらけているような時任。
道真は旧翳珠の隊長的ポジションだったことから今でも現場ではまとめ役。


蔦沼長官のひとり息子の真治は新生ゼルフェノアのトップとなったため(引き継がれた)、多忙でなかなか本部に行けないらしい。亡き父親同様、ゼノク中心の生活になってる。
補佐役の西澤室長と長官の世話役だった南のおかげでなんとかなってる感じ。本部・支部の司令も若いリーダーを時々補佐してる。


「時任、お前…残党狩りしてたんじゃないのかよ」
道真面倒くさそう。

「え?鐡の残党は全て駆逐されたって報告来てましたよ?代わりに擬態型が台頭してきてる〜って。しばらく任務がなかったんでひたすらトレーニングしてたんす」
時任の喋り方が独特なせいか、緊張感ゼロ。時任はマイペースな女性隊員だが、どこか抜けてる。


御堂はコーヒーを飲みながら鼎に話す。

「鼎、後方支援班は地味に大変らしいな。大丈夫か?」
「大丈夫だよ。高槻がいなかったら回ってない。後方支援班の性質上、ゼノクに行く回数は増えたがな」

高槻とは旧翳珠メンバーの女性隊員。
「二階堂と仲良くなったと聞いたぞ」

「二階堂は後方支援班の連絡係も兼ねてるからな。必然的に仲良くもなるさ。たまに本部にも来てる。連絡は綿密だ」

鼎の声がやけに明るい。仮面姿なのに…。心なしか顔が明るく見える。実際は仮面故に表情がないのに。
同窓会まであと3日なんだっけ。なぜか俺と彩音も来ていいと言われたが、鼎は不安なんだろう。
同窓会はラフなスタイルでやるから同窓生の知人・友人はウェルカムだって聞いたな…。それで鼎は親友の彩音と俺に来て欲しいと言ったのか。


「二階堂も忙しくなったのね」
御堂は呟く。
「御堂、美術館の擬態型倒したのお前だっけ?」
「道真、俺だがどうしたよ」
御堂はだるそうに聞いてる。

「無機物に擬態した怪人の手応えは」
「変な感じがしたな。三千院家の調査みたいな…あの感じと似てる」


「そういや朝倉率いる解析班が、怪人と人間が結ばれて子孫を作った集落を徹底的に調べていたぞ。三千院家ばりにヤバい場所が見つかったらしい…」
「どこだ?」
鼎は道真に聞く。

「四国のとある山奥にある小さな村だよ。そっちは男性が怪人の血が濃いらしくて、失踪事件や行方不明が多発してる。今まで組織が調査しなかったのはかなり危ないからだってよ。警察もお手上げのデンジャラスエリア」
「あの三千院家がまだマシとかおかしいだろ、擬態型よぉ!?」

「御堂…勘違いすんな。三千院家は擬態型のラスボスじゃない。擬態型には組織らしきものはないと見てる…。『自然発生的に誘発されて出来た可能性が高い怪人なんだよ』…と宇崎司令が説を唱えてた。まだ『説』だぞ、説」


擬態型が自然発生?敵組織なし?ラスボスがいない?そんなのとどうやって戦えと?


「旧翳珠メンバーでも集まって話してみたら、擬態型の根絶は難しいんじゃないかという意見で一致したぞ」
「共存するか根絶するかしかないのか…」
御堂、考え込む。
「まぁ、そういうこと。今のところはその説が有力ってだけで」

道真はどこか達観してる…。


ゼノク。二階堂は烏丸と話をしていた。烏丸は珍しく隊員の制服姿。烏丸は戸惑いを見せる。


「擬態型が台頭してきてるという話、本当なんでしょうか…」
「烏丸さん、隊員の制服姿…久しぶりに見た。普段は受付係だからゼノクスーツに受付の制服姿だものなぁ」

普段は敬語の二階堂が烏丸相手に口調が砕けてる。
「烏丸さん、そっちの方がいいのに」
「素顔人前に出すの…慣れてなくて」
「今までずっとゼノクスーツ姿で受付していたからねぇ。そのうち慣れるから大丈夫」

二階堂は烏丸の肩を軽く叩くと、配置に戻っていった。
二階堂と烏丸は先輩後輩。二階堂は烏丸を少し心配してる。


涼風をスーツ依存にしてしまったのは私のせいだ。今からでも涼風を元に戻さなくては…!今ならまだ間に合う…。


烏丸は慣れない隊員の制服姿におどおどしていた。ゼノク受付係の時は人前でも慣れているはずなのに、素顔になる制服姿だと緊張と戸惑いがあるようだ。

ゼノクスーツ依存はゼノク職員・隊員の一部にも見受けられる。烏丸レベルになると休日でも出かけない時は1日中ゼノクスーツとか、普通。
これは烏丸が人見知りが激しいのも関係している。ゼノクスーツだと顔がマスクで隠れるため、烏丸はなんとか職員としての業務をこなせてはいた。

隊員時でも戦闘スーツを着るくらいなので、烏丸は相当依存している。


擬態型の影は少しずつ広がりを見せ始めていた。
鼎の同窓会まであと2日。何もなければいいのだが…。