話題:今日見た夢
寝苦しかったせいか、やけに生々しい描写の夢を見たのだが、地味に来る内容だった。2日連続はキツい。


鼎さん絡みの夢。時系列は進んでるが、内容が精神攻撃系かな…。鼎視点かなり多め。


揺り戻し回復から3日後。鼎はゼノク館内を歩いていたのだが、身体の異変に気づく。立っていられない状態でよろめきながらなんとか壁に寄りかかる。

身体の限界が来始めたのか…?
鼎はよろめきながら壁にぶつかる。柚希は鼎を目撃→「鼎さん大丈夫ですか!?」と声を掛け、駆けつけ鼎を支えるのだが→壁にぶつかった衝撃で鼎の仮面が外れてしまう。仮面の紐が緩かったらしい。

柚希は鼎の素顔を見てしまう。
「鼎さん…?」
鼎はうつむいたまま、柚希に言う。髪の毛で隠れているので素顔は見えない。
「私の素顔を見たこと…言うな」
鼎は落ちた仮面を拾い上げ、仮面を着けようとするのだがうまくいかない。

「か…鼎さん、私が着けます」
「あまりきつくするなよ…」
鼎の声に力がなかった。柚希は初めて鼎の仮面に触れていたが、着けるのに緊張。


ゼノク研究施設。鼎は西澤に呼ばれていた。検査をここで行うという。病院ではないのか?鼎は約3時間、研究施設に缶詰状態に。


鼎はようやく解放されたが、辛い選択を迫られることになる。
「紀柳院さん、非常に言いにくいことなんだが…聞いてくれるかな」
「なんだ…」鼎の声は小さい。
「君の身体についてだよ。自分でも薄々感じていたんだろう?身体に限界が来始めていることを」
鼎は沈黙する。
「揺り戻し以前から不調が続いてるから気になっていたんだ。紀柳院さんには辛い選択になるかもしれない…」
「どういうことだ…」
「12年前の火傷の影響が今になって出てきているんです。あの火傷は重傷レベル。生きてることが奇跡と言われてもおかしくはない」

鼎は沈黙を続ける。
「ゼノクで治療してもなかなか回復しないわけがこれだったんです。ここで本題に入ります。…紀柳院さんは2度と戦えない身体になるも生きる道を選ぶか、死のリスクが倍になるも戦う道を選ぶか…もうその段階まで来ています」西澤も辛そう。
「今の段階で戦えたとしても、持って数回しか戦えない身体になってしまっているんです」
「数回…」
鼎の表情は仮面で隠れてわからないが、拳を強く握っていることから悔しさを滲ませているのがわかる。


「まだ選択までには時間はある。君には辛いかもしれないが…戦えなくてもこの組織にいたいのだろう?ここは紀柳院さんの居場所なのだから」
「居場所…」
「だから尚更長坂を倒さなくてはならない」
鼎は研究施設を後にしたが、力ない感じに歩いている。身体の調子が悪いのか、若干ふらついている。

この選択は辛い。2度と戦えない身体になるが生きる道と、死のリスクが倍になるが戦う道…。今戦えたとしても持って数回…。


西澤は深刻そうな表情で蔦沼親子と話をしていた。
「紀柳院、あいつ…4年前の入隊時から言われてなかったか?リスクのことだ」
「任命式のことだね」


4年前…ゼルフェノア任命式。前例のない仮面の新人隊員が入ったのはこの年。それが紀柳院鼎だった。
鼎は任命式の途中で極度の緊張と酸欠により、倒れ→救護所へと運ばれる。ここまでは組織内でもよく聞く話なのだが、この先のことを知る者は少ない。

鼎は救護所で処置を受けていたのだが、頑なに仮面を外そうとしなかった。救護所には鼎を搬送した彩音もいたが、彩音の言葉も届かない。
鼎は酸欠状態なので一刻を争う状況に。救護所にいたのは御堂もだった。御堂は機転を効かして携帯用酸素吸入器を鼎の口元に当て、事なきを得る。


それ以降、紀柳院鼎に関しては一般のプログラムではなく彼女専用のプログラムで訓練をすることに。これは彼女の全身に負った火傷のリスクを考慮してのこと。鼎の仮面はこの時に改良される。

鼎は入隊後も原因不明の不調で搬送されることが度々あったが、今回の研究施設の検査でようやく判明。火傷によるダメージは進行している。じわじわと。
だからあの時、鼎はふらついていた。柚希がいなかったら倒れていたに違いない。


「鼎さん、しばらく休んだ方がいいよ。ものすごく調子悪そうだよ…」
晴斗は鼎に声を掛けるが、鼎には聞こえていないように感じた。
「鼎さん…?」
鼎はずっと晴斗に背を向けていたが、少しだけ振り返る。

「いや…なんでもない…。晴斗、もし居場所がなくなったらどうする?」
「居場所?」
「私は…この組織が居場所だから失いたくないんだよ…。事件後からずっといたようなもんだから…」

鼎は都筑家事件以降もゼルフェノアの関連組織に匿われていた過去がある。そこで彩音とも出会ってる。
彩音がいなかったら鼎はずっと孤独のままだった。


別の日。鼎の不調は悪化していた。歩くのが辛い。時々ふらついている。

柚希は鼎の不調の原因を聞き、献身的になっていた。

「鼎さん、無理しないで下さい!身体、限界来てるんですよね…」
「私にはまだやることがあるんだよ…。それまで死ねるか」
「やること…?」
「敵が来た時になればわかる…」


鼎は満身創痍なのに西澤にあることを頼んだ。
それは身体に負荷がかからない装備はあるかというもの。

「紀柳院、本気なのか!?あと数回しか戦えないんだぞ!?考えるんだ!」
「わかっていますよ…室長…。居場所のためなら長坂と戦います。ですがあの選択はまだ決めていない…迷っている。ですがもう、覚悟は決めましたから」
「…君には負けたよ。これをやろう。身体に負荷がかかりにくい装備はこれしかない…行けるのか?」

西澤はある銃を渡した。見慣れない対怪人用の大型銃。
「長官が君が戦うと予見してか、紀柳院用にカスタマイズしておいたものだ。最新鋭の対怪人用の銃だから反動は抑えてあるが威力はそのままだ」
西澤は付け加える。
「絶対に無理だけはするな。戦うとなると、いつまで身体が持つかわからない…そこはわかっているんだね」
「…わかっている…」

鼎は研究施設を後にした。


西澤は宇崎とリモートで話をしていた。

「紀柳院の身体が限界近いようですが…彼女に戦わせて本当に大丈夫なのでしょうか…」
「限界がそろそろ来てるのか…?西澤」
「研究施設で検査したら火傷のダメージがかなり深刻でして。ここに来て12年前の影響が来るなんて…」
「あんだけの重傷なのに生きてることが奇跡みたいなもんだからなぁ…。西澤〜。鼎の今の状況、教えて」
「彼女にも伝えました。2度と戦えない身体になるが生きる道か、死のリスクが倍になるが戦う道かの2択だと。今戦えたとしても持って数回しか戦えない…」

「鼎からしたら辛いだろうに…。あいつは無茶してたからそれもあるんだろうなー」
「無茶…ですか…」
「大切なものを守りたい一心で無茶してたみたいなんだよ。あいつにとってはこの組織は居場所でもあり、心の拠り所だからね」
「心の拠り所…」

「お前も知っているだろう?事件以降、鼎は孤独な期間が長かったの。カウンセリングに来た彩音との出会いがなかったら、今のように鼎は心を開かなかったんだ。それだけこの組織は彼女に影響を与えている」
「彼女…事件後しばらく引きこもっていたと聞いてますが、それは駒澤と会う以前のことだったのか…」

「紀柳院鼎はある意味、特異点かもな。鼎は複雑な過去があるからこっちも接するのに苦労したよ。初めは心を開かなかったからね。心を開いたのは彩音と御堂だけだった」
「それがどうして今のように?」
「暁晴斗だよ。高校生の悠真と親しかったのが、当時小学生だった晴斗だったんだ。晴斗は鼎が悠真だとは知らないまま、偶然にも戦いに巻き込まれる形で再会した。晴斗はそれを機に組織に入っているのは鼎が関係してる」
「それが対の刀にまで発展するなんて誰が予想したんだろう…」

「とにかく鼎に関してはわかった。あの銃を渡したんだっけ?長官カスタマイズの」
「はい」
「蔦沼長官もヤバい状況なのに、よくまぁ動くな…。最近、長官は休んでいるんだろ?九条任せにしてると聞いたぞ」
「長官は呪いと戦っていますからここ数日姿を見てません。制御が解けたら彼もかなり危ないですからね…更に姿を隠す必要があるんです」
「だからゼノクは複雑な造りをしているんだなー。メイン施設館内も一部忍者屋敷みたいになっているのって、そういう意味?」
「らしいですが、長官しかわかりません」


別の日。鼎は身体の調子が悪いせいか、しばらく部屋に引きこもるような状態になっていた。休まないと…。
揺り戻しの時に誘発された咳は一時的に治まったが、また出てきてる。

鼎は仮面の紐がうまく結べなくなってきていることに気づく。前までこんなことなかったのに。
今は部屋の中だ。仮面の紐が緩くても問題はないが、問題は部屋の外に出た時。少しの衝撃でも仮面が簡単に外れる状態になっている。素顔は人前では見られたくない。


鼎はあることを思い出し、彩音の元へと向かう。紐が緩いため、仮面を押さえながらだが。

彩音は仮面が外れないように押さえながら来る鼎を見て察した。鼎の後頭部を見る。紐がうまく結べていない。
鼎は彩音を見るなり、ふらつきながらも抱きつくような形で寄りかかった。仮面が衝撃で外れた。彩音は息切れを起こしている鼎を支えつつも、鼎の仮面を拾い→着け直す。
「鼎…大丈夫じゃないよね…。無理しないでよ…。紐、結べてなかった」
「彩音…私の身体、限界が近づいているかも…しれない…」
鼎は途切れ途切れに言う。


身体の限界が近づいてる…!?火傷が影響しているの…?
彩音は事件以降の鼎を知っているため、事の重大さをわかっている。初めて鼎と会った時の衝撃は忘れられない。


事件以降、ゼルフェノア直属組織管轄の集合住宅に鼎はいた。当時の鼎は引きこもり。火傷の影響からか、鏡を激しく嫌い心を閉ざしていた。鼎はこの時から仮面生活を強いられている。

この時は両手と首筋に包帯を巻いていた。鼎はフードを深く被り、顔を隠している。

鼎は事件のトラウマと孤独感からカウンセリングに来た彩音に感情をぶちまけた。鼎は慣れない仮面に苦戦していたと聞く。


彩音は鼎に無言で抱きしめる。
「彩音…?」鼎は戸惑う。



鼎の原因不明の搬送された理由が今になって判明。火傷のダメージはじわじわと鼎を苦しめていた。
この選択、あまりにも辛すぎる…。鼎はまだ答えが出てないが、居場所を守るために戦うことに。


序盤の鼎がふらつき→壁にぶつかる→柚希に支えられるが衝撃で仮面が外れてしまう描写、こないだのリバイスの真澄っぽい。オーバーラップしたのかなぁ…。

柚希に素顔を見られてしまうが、口封じをするあたりが鼎らしい。


唐突に鼎絡みの回想が立て続けに出てきたの、フラグかなぁ…。
4年前の任命式の下りに続きがあったが、救護所でそんなことがあったのかよと。鼎が頑なに素顔を見られたくないのはここから来てるっぽい…。

改良された仮面の試着時にも鼎は拒否反応が激しくて暴れていることから、素顔を頑なに見られたくないのが如実に出てる…。


事件以降の鼎と彩音の出会いは前にも書いてるが、今見ると鼎さんの過去が壮絶っていうか…過酷というか…ハードモード。

仮面の紐がうまく結べてないことに気づき、鼎の異変に気づいた親友の彩音はすごいとしか…。
鼎の仮面は紐で結ぶタイプなので、場合によっては簡単に外れてしまうのがネック。


序盤が生々しすぎ。鼎は例の事件で重傷レベルの全身に火傷を負っていることから(顔は大火傷)、生きてるだけでも奇跡なんだよなぁ…。

敵に動きがないのが不気味。
やたらと鼎の仮面が外れる描写があるのも珍しいかも。ぶつかった衝撃で外れるパターンはたぶん初めて出た。

柚希は鼎の仮面を着けるの、相当緊張したのではないのかと。触るのも緊張したはず。

他人からしたら仮面はただの「もの」に過ぎないが、鼎からしたら仮面は「身体の一部」なのだから慎重になる。
彩音は手慣れているため、感覚がわかるのだが。