話題:今日見た夢
昨夜見た金田一の影響としか思えないのだが、なんていうか…こう地味に来る感じの夢を見た。


仮面キャラの鼎さんメインの夢だった。本編?とはあまり絡んでないっぽい?時系列は進んではいるのだが。

始まりからして鼎さん目線。鼎視点がやけに多い内容。
ゼノク居住区の鼎の部屋から始まってる。ある日の朝、鼎はいつも通りベッドから起きる。枕元の小さな棚には白い仮面が置いてある。鼎は仮面なしだと若干目が見えにくい。火傷によるダメージのため。仮面を手探りで探す。


仮面を着けた鼎はベッドから出ようとするが…足が動かない。足に力が入らないというべきか。
昨日まではなんともなかったのに…なんで?

鼎はベッドからなんとか出ようとするが、足が思い通りに動かないためベッドから落ちてしまう。
幸い頭は打たなかったが痛みに悶え、体を起こす。やはり足に力は入らず、鼎は辛そうにしていた。仮面を着けているため、表情はわからないが…声からして。


ゼノク居住区の各部屋には緊急ボタンがあったはずだ…。居住区の部屋は全てバリアフリーになっている。

鼎は部屋を這いずりながらなんとか探す。立てないのがキツい。なんとか鼎は緊急ボタンを見つけ、押した。押した後、鼎は倒れこむ。なぜ、足が思い通りに動かない!?力が入らないんだ!?


少ししてからゼノク敷地内、館内に併設されている病院からスタッフが来た。鼎の状況を見たスタッフはすぐさま担架を用意→病院の怪人による後遺症専門病棟へと搬送。


鼎は聞いたことのない診断を受けた。
「これは『揺り戻し』というものです。後遺症が回復傾向にある人が突如、突き落とされたかのように短期で起きる症状というか…現象です。だいたい3日前後で治りますが、紀柳院さんの場合は足が思い通りに動かない、力が入らないのです。しばらく車椅子になります」
「揺り戻しだと!?」

鼎は動かない足に触れる。力が全然入らない。鼎は泣きそうになっている。こんなことは今までになかった。


ゼノク入居者の何割かは揺り戻しを経験しているとか聞いたが、個人差が激しいため判別が難しい。


「揺り戻しは必ず治まります。揺り戻しが治まった後、驚異的な回復をすることが多いですから。治まるまでの間、紀柳院さんの世話に駒澤さんか御堂さんを付けましょう」
鼎はまだ戸惑いを見せている。
「あの…彩音に頼みたいのだが…」
「わかりました。彼女を手配します」


鼎の揺り戻しは足に力が入らない他にもあった。かなり咳こんでいる。

鼎は揺り戻しが治まるまでの間、車椅子生活にならざるを得ない状態になる。
「鼎、咳こんでいるけど…大丈夫なの!?」彩音が声をかける。
「わからない…これも揺り戻しなのかもしれない…。辛い」表情は仮面で隠れているが、かなり辛そうにしている。鼎は時々激しい咳に見舞われている。


彩音は鼎の「揺り戻し」の話を聞き、親友の鼎に親身になってあげた。
「鼎…何でも言ってね」
鼎の背中が寂しく見える。揺り戻しの影響で歩けなくなったことは鼎にとってはショックだった。
「鼎…なんかごめん」彩音は空気を読んで謝る。
「…別に…いいよ…」


ゼノク研究施設。西澤と蔦沼は鼎に起きた揺り戻しが気になっていた。

「起きてしまったか…。紀柳院の揺り戻しが。治まれば回復は驚異的になるのだが」
「足が動かないのは揺り戻しではよくあることだが、あの咳…ただの咳じゃないね。揺り戻しに誘発されて起きたんだろうな。彼女…まだ不調だよ」
「紀柳院の精神状態が心配だなー。揺り戻しは精神的にやられる人が多いから…」


本部メンバーと一部のゼノク隊員・翳珠の2人に鼎の揺り戻しの件は伝えられた。

「鼎さん、今そんな状態なんですか!?突然歩けなくなったって…嘘でしょ!?」
「晴斗くん、心配しないで。必ず治るものだから。揺り戻しは当人からしたらかなりキツいよ…。今までたくさん見てきたが、紀柳院さんのは不調も重なっているからなぁ」
「不調?」
「かなり咳こんでいるみたいなんだ。体に異常はない。揺り戻しによって誘発されたのかも」


鼎と彩音は共用スペースにいた。鼎は辛そうに時々咳こんでいるのが気になる。

彩音も西澤から聞いていた。咳は不調によるものだが、体に異常はない。
「彩音…庭が見たいのだが…いいか?」鼎の声に力がない。「いいよ」彩音は庭が見える場所へと連れて行く。鼎はあれからずっと落ち込んでいる。


晴斗も陰から様子を見ている。鼎さん…相当落ち込んでるなー。柚希は晴斗が気になり、接近してきた。
柚希は戦闘用スーツの実戦訓練に向かう途中。

「晴斗さん、どうしたんですか?誰かいるんですか」
「ゆ、柚希!?鼎さんと彩音さんの様子を見てたんだよ。鼎さん…『揺り戻し』で突然足が動かなくなってしまって、治まるまでの間車椅子だって言われて。あと時々咳こんでいるみたいなのが気になってて」
「鼎さん…揺り戻しにあったんですか…。あれ…かなり辛いんです。私も経験しました」
柚希は晴斗が指差した場所を見る。そこには仮面姿で車椅子に乗る鼎がいた。彩音はその後ろにいる。

鼎は一瞬、こっちを見た。

仮面に顔が隠れているが、かなり落ち込んでいるのがわかった。どこか寂しげだ。
鼎の口数は少なくなっていた。


彩音は居住区の鼎の部屋に行く。鼎の世話をするためでもある。3日前後が長く感じる。
「鼎…本当に何でも言ってね。お願いだから…」
鼎は彩音と顔を合わせようともしない。鼎は相当精神的にやられている。


その日の夜。鼎はようやく口を開いた。
「揺り戻しなんてよくわからないが…いきなりあんな状態になったら…落ち込むよ」
鼎の声は冷静さを失っている。涙声だ。

「鼎…今私達2人しかいないから思いっきり泣きなよ。ほら、仮面外してあげるから。涙で身体の一部の仮面をびしょびしょにしたくはないでしょ?」
「彩音…」彩音は手慣れた様子で鼎の仮面を外す。彩音は久しぶりに鼎の素顔を見た。彩音は鼎の素顔を見てあることに気づいた。


鼎の顔の大火傷の跡…変わってない。ゼノクの技術でも消えないのか…。

「鼎、その火傷の跡…」
「西澤に言われたよ。身体の火傷のダメージは軽減出来るが、顔の大火傷の跡は消えないって。消えることはないとはっきりと言われた」
「それってつまり…鼎はずっとこのまま仮面生活になるってことなの…」
「そう…聞いた。人前ではこんな不気味な風貌、見せられないからね」
鼎の声に力がない。彩音もこの西澤の言葉に相当ショックを受けていた。

鼎は彩音の前で嗚咽する。下手したら一生、鼎は仮面生活になる。人前だけ仮面姿になるのかと…。
鼎は当たり前の日常を怪人によって奪われた。それが今も尾を引いている。


ひとしきり泣いた後、鼎は仮面を手慣れた様子で再び着けた。
「鼎…泣いてすっきりした?」
「少しはね」
「揺り戻しは治るから、前向きに行こうよ」
「…うん」
彩音は鼎をベッドに寝かせると、彩音は寝袋で寝た。


鼎の揺り戻し2日目。鼎の咳はまあまあ落ち着いていた。鼎は足をマッサージする。
晴斗と柚希は陰ながらに様子見をしている。鼎さん、少しだけ元気になったように見えた。顔が仮面で隠れているので表情がわからないのがもどかしい。


柚希は晴斗に聞いた。

「鼎さんの感情ってどうやってわかるんですか…」
「あの白い仮面、表情があるように見えるでしょ?鼎さんは仮面生活が長いから顔の角度や陰影で鼎さんが主張している時もあるんだよ。あと、仕草やジェスチャーでだいたい伝わるから俺達はわかるんだ」
「確かに彩音さんと話している時の鼎さん、身振り手振りが多く見える。顔が隠れているからそうするしかないんだ。仮面だから表情が一切変わらないから…大変なんだろうな…」

「鼎さんも意思を伝えるのが難しいからと、声の抑揚やトーンでなんとか伝えてるって言ってた」
柚希は少しだけ回復した鼎と談笑する彩音を見守る。


鼎さんの仮面生活の裏にそんなことがあったなんて。柚希はもう少し鼎に優しく接しようと思った。
鼎の仮面は白いベネチアンマスクというのもある。
柚希は鼎の戦闘の弊害についても知る。


「鼎さん、あの仮面姿で戦っているんですよね?」
「そうだけど、どうしたの?」

「あの仮面…呼吸する穴が1ヶ所しかないように見えるんだけど…。鼻の穴だけですよね?ハイリスクすぎますよ」
「あれ…鼎さんが自らあれにしてるっていうから。日常でも戦闘でも使えるハイリスク仕様にしてる。割れにくい代わりに弊害がある。鼎さんは戦闘中にたまに酸欠になりかけたり、呼吸困難になりかけたこともある」
「えっ!?ハイリスクすぎませんか?」
「だから俺達のサポートが必要なんだよ」
「サポート…」
「例えばこれとかね」

晴斗は携帯用酸素吸入器を出した。マラソンランナーが使うもの。
「これで鼎さんを救ったこともある。基本的に鼎さんは人前ではあの仮面は外せないから…」
「人前では外せないの…?」
柚希はなぜか涙目になっている。

「鼎さんは一部の人の前以外では一切仮面を外さないんだよ。いや…外せないんだ」
「外せない…?」


「ゼノクに来てから鼎さん、口数が減ったのが気になっていたんだけど、西澤室長から重大なことを聞かされたって」
「晴斗さんは知ってるんですか…」

「人づてに聞いた。鼎さんの顔の大火傷の跡、どうあがいても消えない…ってやつ。身体の火傷のダメージはだいぶ軽減されてるけど、1番ダメージが多かった顔の大火傷の跡は残るって…」
「それって鼎さん、ずっと仮面姿のままってことなんじゃ…」
「人前だけ仮面姿ってのはあり得そうだけど、鼎さんはガードが堅いから…わからない」


柚希は鼎の今現在の状況に泣きそうになっている。
「柚希って優しいんだな…」


2人は庭を眺めている鼎と彩音を見た。鼎はこっちに気づいたのか、軽く手を振る。仮面姿なのに、少し表情が明るく見えた。
「鼎さん、ちょっとは元気になったみたいだけど…辛そう」


晴斗と柚希は途中で分かれた。柚希はここ最近、戦闘用スーツの実戦訓練に時間を費やしている。

鼎の揺り戻しは3日目に回復の兆しが見えた。鼎は足に少しずつ力が戻っているのを感じる。
朝起きていつものように仮面を手探りで探す。仮面を着けてから行動するのだが、足に変化があった。歩ける…か?車椅子に乗る。彩音にこう言った。
「足に変化があった。歩けるかもしれない」


鼎は庭が見える広い場所で立ってみることにした。明らかに違う。足に力が入る感じがする。
「鼎…ゆっくり、ゆっくりだよ」
彩音は少し離れた位置に行き、鼎を見守る。鼎は慎重に震えながらも立てた。

「立った…!」
彩音は喜びを見せた。
「鼎、こっちに来れる?歩けるから。大丈夫だから。自分を信じて」
鼎はそのまま少し前のめりになりながらも、彩音の元へと向かう。鼎は時々ふらつきながらも彩音の元に着き、抱きついた。


「鼎…!よく出来たね」
鼎は泣いているのかすすり泣く声が聞こえた。
「彩音がいなかったら私…」
「いいのいいの。鼎は歩けたんだから、揺り戻し…本当に3日前後で治まったね」

彩音は鼎の頭を優しくなでてあげた。2人は庭が見える近くのベンチへと移動。彩音は鼎の仮面を優しく外す。
「ほら、涙ふいて。仮面の内側濡れてるよ。仮面の内側は私が拭いたげるから」
「ありがとう」


晴斗と柚希は鼎が揺り戻しから回復した様子を見て、涙ぼろぼろ。鼎さん、歩けるようになって良かった…。



序盤の鼎視点がやけに生々しかったんだけど。起床→仮面装着→ベッドから出るも足が動かず落下のところが。鼎視点は中盤にも出てきてる。
なぜか鼎さんの車椅子姿が出てきた。見ていられないくらいに落ち込んでるのがな…。背中が寂しすぎて。

柚希は鼎の仮面生活の裏側を知り、かなり複雑になってる。なぜか「揺り戻し」というワードが出てきた。

親友の彩音が鼎の仮面を外してあげる描写が久々に出てきた。時系列は進んでるが、本編?とはあんま関係ない内容…。
鼎の孤独感が浮き彫りになってるのが地味に来る。