話題:今日見た夢
なかなか寝つけなかったせいか、ちょっと悪夢が入った感じだった…。変な所がリアルだった。


2つのことが同時進行しているような感じ。怪人が当たり前のように出る世界の自衛隊は現実世界の自衛隊とは違う。
全国に点在するモノリス6つあるうち、どれか1つを破壊すれば強力な怪人が次々出現する東京上空の空間は消えるのだが、そのままにすると世界規模に発展するという見解。


道真は神奈川のモノリス付近にいた。モノリス周辺には自衛隊車両などが待機している。物々しい雰囲気。モノリス周辺の住民は既に避難させてある。最近の怪人出現頻度から、自衛隊も非常事態だとわかってる。

自衛隊は翳珠と先に連携し、避難民を受け入れている。翳珠もシェルターを次々と建設。


大砲でも傷つかないと言われるモノリスを壊せるのか?
「撃てーっ!!」
轟音と共にモノリスに集中砲火。ものすごい煙が立ち上る。道真はモノリスを見た。傷つかないだと!?
「あれ、使うしかないんじゃないですか?」
「あれを使うんですか!?破壊力はありますが、得体の知れないものに通用するか…」


ゼノク。鼎はあることがものすごく気になっていた。なぜ敵はこの研究施設最深部を狙うんだ?何か最深部にあるのか?

その日の鼎は見慣れた仮面姿。たまに仮面を着けないと感覚が狂うらしい。
ゼノク研究施設に詳しい人は西澤室長か…。直接聞くのも気が引ける。だが、気になる。
「あれ、今日の鼎さん仮面なんですね」
「柚希か。たまにこの仮面を着けないと感覚が狂ってしまうんだよ。スーツ依存は避けたいからな」
「鼎さんってそうでしたよねー」
「柚希。研究施設最深部について詳しい人って西澤室長以外にいないのか?蔦沼長官は何か隠している気がするのだが…」
「え…?」
柚希は戸惑う。
「敵がなぜ研究施設最深部を狙うのか、気になっているんだよ。何かあるに違いない」


モノリス周辺では「あれ」が配置されていた。
「出力最大!目標確認!撃てえええええ!!」
あれからものすごい電撃と光が発せられ、衝撃と共にモノリスに被弾。モノリスには抉られるように穴が開いている。道真はモノリスの穴を見ながら九条に報告を入れる。
「九条さーん。『あれ』を使ったおかげで目標、無事に破壊出来ました〜」
「予想通りだったな。よし、道真戻ってこい。翳珠と自衛隊は連携しているからね。手配はお手の物だよ」


神奈川のモノリスが破壊され、しばらくしてから東京上空の空間は消えた。
この事態を見過ごせなかったのは敵の長坂。

「モノリスが破壊されただと…?一体誰が」
長坂は部屋に亜空間を出現させ、突き止める。あの黒い服のテロリスト集団!?いや…あれはテロリストではない。対怪人戦闘集団・翳珠…!?あの組織が協力している?


「初耳だぞ。翳珠と自衛隊が連携していたなんてさ〜」宇崎は翳珠の意外性に驚く。
「宇崎、のんきなことを言ってる場合か。これで翳珠の存在は長坂に知られたようなもんだ。敵は標的を変えてくるかもしれない…」
「ゼノク最深部のことか」
「宇崎。ゼノク研究施設最深部には一体何があるんだ?敵が狙う理由が知りたい」
「ゼノクに関しては西澤室長と蔦沼長官の方が詳しいよ」
「ゼノクがまた狙われるのはわかってはいるが、それが早まるかもしれないというんだろ?援軍派遣するか」
「そうだね。うちからも援軍をゼノクに送るよ。鼎が心配だなー、全然連絡がない。晴斗と彩音をゼノクに送るか」


鼎に連絡が入った。晴斗と彩音からだった。敵の標的がゼノクに変わる可能性が高いので、2人は援軍で来るとのことだった。
これでゼノク組は5人になる。翳珠からも援軍は来るため、人員倍増。彩音は初のゼノク行きとなった。
鼎からしたら晴斗と彩音が来るのは心強い。


その日の夜、鼎は研究施設に行ってみることにした。こんなことしていいのか迷うところだが、気になる…。バレてもいい、真実が知りたい。

研究施設に入るには隊員証が必要。最深部までの扉は多く、何度かスキャンしないと最深部には行けないらしい。
つまり、ゼノク研究施設の研究員は全員ゼルフェノアの人間ということになる。研究員は研究員用のパスがあるらしい。


鼎は研究施設に侵入。研究施設はかなり広く、迷いやすい上に複雑な造りをしている。最深部というくらいだから地下に何かある。
鼎は迷いながらもそれらしき扉をスキャン→最深部へと少しずつ進んで行った。


ようやく最深部へと繋がる地下へのエレベーターを発見。地下…17階!?最深部は地下17階とある。鼎はエレベーターに乗り、地下深くへと向かった。緊張する。


ようやく辿り着いた最深部は異様な光景。鼎は地下深くにある広大な空間に驚き、棺のような巨大な箱に畏怖を感じていた。なんだ…この空間は!?
鼎はこの空間に着いた時から違和感があった。何かが自分を見ている…。見られてる…。誰だ!?誰なんだ!?

鼎は鈍い頭痛を感じていた。ここに来てから調子が悪い気がする。地下空間を歩いていると、鼎の前に何か12年前の事件を思い出させるようなものがあるのを見た。
「なんで…ここにあるんだよ…!?なんで…」鼎はガタガタと震えていた。声が出ない。鼎は一体何を見たのか。鼎は怯えている。仮面に隠れて顔は見えないが、涙が出ていた。
鼎は事件の全てを思い出した。ずっと記憶を封印していたのに。


西澤室長と蔦沼長官は鼎が研究施設に侵入したことを黙認している。こうなることは最初からわかっていた。
ゼノクは元々12年前の怪人による、都筑家放火事件を機に建てられた施設。
「いいんですか…彼女を最深部に入れてしまって…」

西澤は深刻そうに蔦沼に聞いている。鼎のメンタルが心配だ。
「紀柳院鼎、いや都筑悠真は事件の全てを思い出したんじゃないのかなぁ…。地下深くのあれを見て。長坂に彼女は事件前からずっと狙われ、利用された訳が」
「敵の標的はあの箱の中身だが、紀柳院にとっては酷だろうな…」


鼎は最深部から脱出、研究施設を出た。鼎はショックを受けて放心状態。
何を見たのかはわからないが、ショッキングなものに違いない。鼎は巨大な棺のような箱も気になっていたが、敵はあの中を狙っているのではないかと。


鼎は翌日から様子がおかしかった。晴斗と彩音が来たにもかかわらず、口数が少ない。
本部メンバーに対し、西澤は昨日の鼎のことを話していた。
「鼎さん、研究施設の最深部に入ってしまったんですか!?」晴斗はびっくりしている。
「彼女は最深部のことが気になっていたんだろう。敵が狙う訳が知りたかったんだろうな。昨夜、単独で入ったらしい。彼女は恐らく、地下深くのものを見て12年前の事件の全てを思い出してしまったようでな…。しばらく紀柳院に対してはそっとしておいて欲しい。これは紀柳院に関わりのある人達にも伝えてある」
「…鼎、地下で一体何を見たの…」彩音はかなり心配しているが、力になれないでいる。

これは柚希も同じだった。柚希は鼎の部屋を訪ねたが、返事がない上に鍵がかかっている。
鼎さん、どうしたんだろう…。反応がない。


鼎は昨夜見てしまった地下空間の「モノ」が脳裏に焼きついていた。体がまだ震えている。声が思うように出ない。
蔦沼長官は言っていた。「ゼノク」は12年前の都筑家事件を機に建てられたと。


12年前…鼎=悠真の都筑家は突然怪人に襲撃された。怪人は幹部クラス。怪人の狙いは悠真だった。その怪人は悠真の両親を人ならざる姿に変貌させ→容赦なく殺害、悠真に見せつけるようにした怪人は激しく抵抗する悠真に手をかけようとする。怪人はガソリンに目をつけ、放火。都筑家一家は全員死亡したものだと思っていた。

…だが、事件後。都筑悠真は体に重傷の火傷を負うも(顔は大火傷)生存を確認。ゼルフェノアは彼女を組織ぐるみで匿うことにした。この時に晴斗の父親で当時隊員だった、暁陽一が彼女の援助をしている。
都筑悠真は後に名前を紀柳院鼎と変える。鼎は仮面生活を強いられることになる。


都筑家事件は異様だった。これを重く見た当時の蔦沼長官は研究施設を兼ねた特殊な施設・ゼノクを設計、事件の2年後にゼノクは完成。

その年に突然現れた長坂という男により、ゼルフェノア上層部は乗っ取られ→蔦沼は激しい戦いの後に死亡したものだと思っていたが、生存。
蔦沼は長坂怪人態により、両腕切断などの大ダメージを負う。そしてこの10年間、ゼノクに籠る生活をしている。全ては長坂に反撃するため。


鼎は部屋に引きこもっている。何もやる気が出ない…。昨日は仮面姿だったが、今日は肌全体を覆うスーツを着ている。それも黒いスーツに黒い翳珠の服を着ている。黒ずくめだ。
鼎は黒いスーツを着ていることが多い。


鼎は相当ショックだったのか、食事もまともに出来ない状態になっていた。彩音は西澤室長からこれを届けて欲しいと頼まれ、鼎の部屋へと行く。ドアをノックした。
「鼎…私だよ。彩音だよ。無理して出てこなくてもいいから…。これ、部屋の前に置いておくね」
鼎はドア越しに彩音の声を聞いた。
「鼎…何があったかわからないけど、私達になんでもいいから話して。今じゃなくてもいい、聞いたげるよ」
鼎は泣きそうになっている。マスクで表情はわからないのだが。


この最深部に絡んだことにより、鼎の治療は延期せざるを得なかった。心のケアが先になる。
鼎は最深部で見てしまったある「モノ」のせいで、かなり傷ついている。鼎は過去にも何度か傷ついているが、今回は最大級とも言ってもいい。西澤は鼎のケアを最優先した。

「長官、紀柳院…相当ショックを受けていますよ。酷すぎません?なんだかいたたまれなくなってきた…。食事も喉を通らないらしくて、栄養剤で持っていると駒澤から聞いたよ」
「食事も出来ないほどに酷いのか…。駒澤は紀柳院の親友なんだろう?」

「彼女がいなければ紀柳院はゼルフェノアには入ってなかったんだよ…」
「そういう経緯があったのか…。4年前に仮面の新人隊員が入ったと話題になっていたが、それが紀柳院鼎だったとはな」
蔦沼は4年前の任命式の話は詳しく聞いていた。前例のない、仮面姿の隊員が入ったと。御堂がついたことにより、彼女は実力を上げて行ったとも。


「まさかこんなことになるなんて、誰が予想したんだろうねぇ…」
蔦沼は鼎を心配そうにしていた。なんだか取り返しのつかないことをした気がする…。



ゼノク最深部、ぶっちゃけて形容し難いくらいに生々しい。どう書いたらいいのかわからない。
エヴァのセントラルドグマみたいなイメージ。とにかく地下空間はだだっ広くて毒々しい感じで。

地下17階にある謎の巨大な箱の中身を敵は狙っているが、それとは別に鼎の事件に関する「モノ」があるのがエグい…。
これが何かはかなりオブラートに包んで書いてるが、鼎の反応からするに思い出したくないモノ。
ちょっとした悪夢な部分はゼノク最深部の描写、全て。特に鼎が見たモノ関連。


箱の中身は晴斗と鼎の対の刀の原型と言われる、巨大な剣ではないかと言われている。聖遺物的な?


鼎が地下空間の「モノ」を見て事件を全て思い出したことで詳細が出てきたが、怪人がわざわざ両親を人ならざる姿に変貌させてから殺すとか、悠真=鼎からしたらエグすぎる…。
しかも幹部クラスというのが異常。

長坂が鼎を利用したのもこの事件と関連してそうだが…。幹部クラスを都筑家に送ったのは長坂。これはゼノクで既に調査済み。


ゼノクは基本的にゼルフェノアの人間しか入れない施設。治療目的の入居者は別だが、施設内は組織の人しかいない。
協力関係にある翳珠メンバーは入れるのか?となるが、リーダーの九条が蔦沼長官の息子=血縁関係=組織の関係者。九条繋がりで翳珠メンバーは入館可能。翳珠はゼノク入館用に隊員証を作成してある。

九条は3年前にゼノクにいた経験があるので、ある程度はゼノクのシステムを把握している。
なんだか複雑すぎるぞ、これ…。