先週の武田氏の講演会にはいろいろと思うことが有りました。
ブログにざっとですが書きおこしをした後、それについて触れなかったのはまあ、選挙とか天皇陛下ご訪問とか、他に色々と書くべきことがあったからですが、それらも一区切りついたので、武田氏講演会で感じた矛盾というか、思ったことをチラホラと。

1、ブログにおいて
「郡山に住むのは法令違反」
「福島に人が住んではいけない」
と何度も書いている。
しかし、講演会では一度も法令違反ということを言わなかった。
「注意すれば住める」
と言った。

2、福島県の人間は放射能を受けていることでTNFが多くなっていると発言した。
私は専門家ではないのでTNFが多くなるとガンになりにくくなるかも、ということくらしか解りませんが武田氏はラジウム温泉を例に取り
「放射線量が高いところに行くことでTNFを増やした後普通の所に行くとガンになりにくい身体を獲得できる」
と話していました。
一方で
「被ばくを減らす必要があるので福島で行事をすることは良くない」
と言っています。
先の考え方からすれば
放射能の低い所から福島に来る→放射能を受ける→TNFが増える→健康になる。
ということでかえって健康になるのでは?

3、彼の考え方では人間の身体には免疫があり、放射能の影響も身体を休ませたりすることで均せるとされています。
講演会の中でも福島の食材を食べていいのかという質問に最初
「福島の人間は食べてはいけない。愛知の人間なら大丈夫」
と答えています。
しかし後からは
「福島の食材を出荷する事には反対」
と言っています。
武田氏の考え方で言うのなら
高放射線の福島の人間は内部被爆の危険があるから福島の食材を食べない方が良い→線量が低い所の人なら食べても大丈夫、免疫によって回復する。
ということになるのではないでしょうか?

4、「解っていないことを解っているように言ってはいけない」
「まだ放射能の影響が解っていない。あるていど結論が出るのは2015年だろう」
と言いながら
「福島の食材は食べると健康を害する」
と言う。

など。
タバコは安全であるとか、石油燃料は枯渇しないでいくらでもあるとか、その手のことについてはよく解りませんがそれでもなんだか、気分と感情で適当な事を言っているような気がしてなりません。

他にもいろいろありますが
「検査結果は間違っている」「今、検査に携わっている人は御用学者」「安全に食べられる食材は40ベクレル以下」「米さえ大丈夫ならかなり安心だから九州の米を」
など福島で頑張っている人達の努力や今を無視するのも矛盾ではありませんが納得いかない事です。
今回は、参加者層を考えて軽めの内容にしたのかもしれませんが、本当に参加者が知りたかったことをあえて躱したあたりに武田氏の悪意を感じるのは私だけでしょうか?