東日本大震災後、家庭での省エネルギーの切り札として注目されているのが「スマートハウス」。

太陽光パネルや蓄電池を備え、電気を効率よく使える住宅だ。メーカー各社も普及に力を入れる。

横浜市の会社員男性(43)は昨年3月、「省エネの生活をしたい」とスマートハウスの新居を購入し、両親と2世帯で暮らしている。

スマートハウスとは、どんな家なのだろう。

男性宅は2階建て。家全体の断熱性を高め、南向きの屋根には太陽光パネルが並ぶ。玄関内の収納庫に蓄電池が置かれている。「屋根のパネル以外、見た目は一般住宅とあまり変わりません」

スマートハウスが一般住宅と大きく違うのは、情報技術(IT)を活用したシステム(HEMS=ヘムス)を住宅内に導入し、電気をいつ、どれだけ消費したか、太陽光でどれだけ発電したか見ることができることだ。「就寝前にパソコンでその日使った電力量を確認している。省エネ意識が高まり、テレビもこまめに消すようになりました」

男性宅では使う電気の「種類」も工夫している。電気代の安い深夜電力を蓄電池にため、昼間に使う。太陽光パネルで発電した電気で余った分は、電力会社に販売し、光熱費削減につなげている。

以前の家では1世帯で年間の光熱費は約25万円だった。スマートハウスで生活した1年間の光熱費は、2世帯分合わせても約5万円で済んでいる。

スマートハウスの課題は、設備にかかる費用が高額なことだ。国は太陽光パネルや蓄電池、HEMSの購入に補助金を出し、支援しているが、補助金を差し引いても、一般住宅より200万〜300万円ほど割高になることが多い。

横浜市の男性の場合も設備代に約230万円かかった。ただ光熱費が大幅に下がったため、単純計算すると、12年間で費用を回収できる。

横浜市の男性宅を手がけた大和ハウス工業は、一昨年10月から、全国で計約1500戸のスマートハウスを販売。今月から大阪府堺市でスマートハウスが並ぶ住宅地の分譲も始めた。積水化学工業は今月中に受注が3000戸に達する見通し。パナソニックも神奈川県藤沢市の工場跡地に1000戸規模の「スマートタウン」を開発する計画だ。

現在、販売されているスマートハウスは基本的には戸建て住宅だが、集合住宅でも実用化のための取り組みが進む。東京ガスは昨年、横浜市内にスマート化した4階建て社宅(22世帯)を試験的に建設。蓄電池は各部屋に置かず、地下に設けた大型蓄電池を共用する。屋上には太陽光パネルのほか、太陽熱で温水をつくる装置を並べて省エネ効果をみる。ガスから電気をつくる燃料電池も活用する。石油元売り大手のJX日鉱日石エネルギーも社宅を改修し、昨年から実験に取り組んでいる。

芝浦工業大教授の秋元孝之さん(建築環境工学)は「スマートハウスは災害時にも役立つ。今はまだ設備費が高いが、今後の技術開発で価格が下がれば、一気に普及するのでは」と話している。

省エネ効果「見える化」

ITを活用したHEMSにより電気をムダなく使える(東京・汐留のパナソニックリビングショウルーム東京で)
震災以降、特に冬や夏のシーズンには、電力不足の心配があり、節電が繰り返し呼びかけられてきた。

資源エネルギー庁によると、例えば、冬の午後7時の家庭を想定すると、消費電力が大きい電気製品は、エアコン(30%)、照明(13%)、冷蔵庫(11%)、テレビ(6%)の順だ。

こうした家電の使い方を見直すことが、節電に欠かせない。ただ、これまでの住宅では、どれだけ電気を使用しているのかがわかりにくい。


スマートハウスは、電気の具体的な使用状況を、数字やグラフで確認できるのが特徴だ。情報技術(IT)を用いて電気の使用状況を「見える化」することで、効果的に節電に取り組むことができる。このシステムは「HEMS(ヘムス)」と呼ばれる。

HEMSのセンサーを室内の配線とつないで、電気の使われ方を測定する。インターネット経由で、専用モニターやパソコン画面に、時間ごとや日ごとの電気使用量が、数字やグラフで表される。どの部屋の、どの時間帯の使われ方が多いのか一目でわかる。太陽光パネルの発電量や、蓄電池の残量も知ることができる。


HEMSでは、1日の電気の使用量の変遷がグラフでわかる(パナソニック提供)
電気製品のプラグをコンセントに差し込んでいるだけで発生する「待機電力」の量も部屋ごとに把握できる。

無駄をなくす意識が働き、平均で1割前後の節電につながっているという。

HEMSは、すでにある一般住宅に後から設置することも可能だ。モニターなどの機器と工事費で、計20万〜30万円ほどかかることが多い。

資源エネルギー庁の担当者は、「一般住宅に設置するケースも増えているようです」と話す。(YOMIURIONLINEより引用)



震災以降、エネルギーに関する意識が高まっております。
太陽光パネルは一般的に浸透しつつありますよね、これからの蓄電池の活躍に期待しております。


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