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設計から施工一貫、敦賀でカフェなど

朽ちかけた空き家を劇的ビフォーアフター――。美浜町の建設会社社長を中心に福井県内外のデザイナーや大工ら5人の“匠(たくみ)”が、空き家を魅力的に大改造するグループ「R空間工作室」を先月結成した。住み手が見つかりやすいようにして、深刻化する空き家問題の解決を目指す。

県建築住宅課によると、県内の空き家は、2003年は全ての一戸建ての8%にあたる1万7100戸だったが、核家族化や高齢化の進展などにより、08年は8・5%の1万9400戸に増加した。

この現状に危機感を持った北山建設(同町木野)の北山大志郎社長(44)が、新たな入居者を探すNPO「ふるさと福井サポートセンター」を11年に設立。地域を歩き回ったり、ホーページで空き家を貸したい人らを募ったりして集めた物件の見学ツアーを開催し、現在までに14組が入居した。

だが、いずれも新しく、きれいな物件で、見た目が古ければ見向きもされなかった。北山社長は「まだ住めるのに、放置すれば地域も廃れてしまう。自分たちでリフォームしよう」と思い立ち、グループの設立を呼びかけた。

すると、南越前町の雑貨店「GENOME」代表でデザイナーの藤原ヨシオさん(40)や、敦賀市の1級建築士、高浜町の大工のほか、コンピューター画面上で設計、デザインをする滋賀県東近江市の会社の社長が呼応し、デザインから施工まで一貫して手がけられるようになった。グループ名には「修復」などを意味する英単語「Renovation」の頭文字を冠した。

先月から隔週で集まって美浜町と敦賀市の空き家について最適な再生方法を議論している。10日には、敦賀市横浜の物件を需要の見込めるカフェに造り替えようと、藤原さんがデザイン案を発表。「田舎の当たり前の家に来た感じを出したい」と説明し、材料や費用などを話し合った。

今後、それぞれの工事に取りかかり、来春には同町の物件が完成する見込み。リフォームする物件は、所有者の意向に沿って賃貸か、売却かを選ぶという。

北山社長は「放置されている空き家は、伝統の技で建てられた歴史がある建物ばかり。何とか生かしてほしいと願う所有者や地域住民の思いに応えられるよう、残す道を探っていきたい」と話している。(島田喜行)(YOMIURI ONLINEより引用)

空き家の利用で地域の活性化が期待できますね。
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