05月13日放送の『ブラタモリ』箱根関所の感想です。
箱根関所は鉄壁と言われていますが、その実態と所以を探る回でした。
詳細は追記にて。この画像も追記にて↓
箱根関所の所長さんによると、江戸時代250年間で、関所破りは記録上たったの5件。
つまり50年に一度のペースです。しかも、たとえ関所を破ってもその後に捕まっているという、まさに鉄壁。
滝廉太郎の作曲で有名な「箱根八里」の歌詞にあるように、
箱根の山は天下の険
函谷関も物ならず
万丈の山千仭の谷
前に聳え後に支う
〜略〜
一夫関に当たるや万夫も開くなし
つまり、箱根の関所は一人の守りでも万人が来ようが開かない、ということだそうです。
す、すごい。サッカーが好きな私としては、鉄壁の守りというと、ドイツを連想してしまいます。
それはさておき、ではどうやって鉄壁の守りを成し得たかというと。
@箱根の地形が急で、この道しか通れない箇所に関所を設け、柵を設置して関所破りを防ぎました。
関所から山側の山の頂上まで続く約400メートルの柵と、途中の高台にある見張り小屋があります。また反対側の関所からは芦ノ湖の中にまで、柵を設置しています。
この険しい地形は平行に並ぶ2つの断層が横ずれをして中央部分が自然落下で下に下がったためでした。
A入り鉄砲に出女
京都→江戸へは治安を守るため武器の流入を取り締まりつつ、江戸→京都へは人質である大名の奥方が逃げ出るのを防ぐため、江戸から出る女性は幕府発行の通行手形を見せ、箱根関所で本人確認を受ける必要がありました。
箱根関所の所長さんが当時の手形を紹介してくれました。手形によると、
「女7人のうち、ハゲの女の人が3人、さらにハゲがあって髪がボサボサの女の人が1人」
「どういう団体なの?」と思わずつっこむタモリさん(笑)。
加齢により、やむなくハゲたのだと結論。
手形には、身体的な特徴を詳細に書かれています。
さらに、本人確認をする関所の人が面白いです。「改婆(あらためばばあ)」と呼ばれていて、当時を説明する浮世絵が面白いです。
この絵は、通行人が美少年だから女性が扮装していないか股間を改めている様子を描いています。
その絵を見てタモリさんが、即興1人芝居を始めました(笑)。
改婆「お前さん、男かい?」
美少年「おいらは、男だい!」
改婆「見せなっ!」
・・・というやり取りがあったかどうかは不明ですが(・∀・)。
タモリさん「こんなもの(メガネ)使わなくても見えるでしょ!すげえ小ちゃかったんだ」
改婆「それ、ほんとかい!?」←二度見するためメガネを使用したのかな(笑)。
盛り上がるロケ現場(笑)。
下ネタは盛り上がる鉄板です。
男性には緩い関所でも、女性には厳しい箱根関所でした。
江戸時代の双六が紹介され、江戸出発京都到着の中に、「手形を忘れて江戸に帰る」というマス目があって、ゲームを通して箱根関所の鉄壁さが、庶民に浸透したのかもしれません。
江戸幕府は五街道を整備しながら、敢えて箱根関所付近は険しい谷沿の道にすることで、箱根は難所というイメージを作りました。
さて、ここでタモリさんの疑問が出てきます。
箱根関所を避けて、柵の無い、山の奥を通ればいいのでは?と。
関所がある街道を通らず、脇道を行けば関所を通らずに済みます。
ここで箱根名物、寄木細工と関係してきます。
江戸時代から伝統工芸品の寄木細工職人の村が、箱根のあちこちに点在していました。
その村人や職人は、街道を外れて脇道を行く不審な人がいたら、通報する義務があったそうです。
いわゆる、関所守り村でした。
また周辺の山は立ち入り禁止であり、たとえ脇道を行っても、その脇道を守る裏関所と関所守り村があって監視が強いです。
まさに鉄壁。
険しい地形、柵、手形、関所守り村。
箱根駅伝の5区を見るときは、そんな鉄壁に思いを馳せて応援しよう。
end
つまり50年に一度のペースです。しかも、たとえ関所を破ってもその後に捕まっているという、まさに鉄壁。
滝廉太郎の作曲で有名な「箱根八里」の歌詞にあるように、
箱根の山は天下の険
函谷関も物ならず
万丈の山千仭の谷
前に聳え後に支う
〜略〜
一夫関に当たるや万夫も開くなし
つまり、箱根の関所は一人の守りでも万人が来ようが開かない、ということだそうです。
す、すごい。サッカーが好きな私としては、鉄壁の守りというと、ドイツを連想してしまいます。
それはさておき、ではどうやって鉄壁の守りを成し得たかというと。
@箱根の地形が急で、この道しか通れない箇所に関所を設け、柵を設置して関所破りを防ぎました。
関所から山側の山の頂上まで続く約400メートルの柵と、途中の高台にある見張り小屋があります。また反対側の関所からは芦ノ湖の中にまで、柵を設置しています。
この険しい地形は平行に並ぶ2つの断層が横ずれをして中央部分が自然落下で下に下がったためでした。
A入り鉄砲に出女
京都→江戸へは治安を守るため武器の流入を取り締まりつつ、江戸→京都へは人質である大名の奥方が逃げ出るのを防ぐため、江戸から出る女性は幕府発行の通行手形を見せ、箱根関所で本人確認を受ける必要がありました。
箱根関所の所長さんが当時の手形を紹介してくれました。手形によると、
「女7人のうち、ハゲの女の人が3人、さらにハゲがあって髪がボサボサの女の人が1人」
「どういう団体なの?」と思わずつっこむタモリさん(笑)。
加齢により、やむなくハゲたのだと結論。
手形には、身体的な特徴を詳細に書かれています。
さらに、本人確認をする関所の人が面白いです。「改婆(あらためばばあ)」と呼ばれていて、当時を説明する浮世絵が面白いです。
この絵は、通行人が美少年だから女性が扮装していないか股間を改めている様子を描いています。
その絵を見てタモリさんが、即興1人芝居を始めました(笑)。
改婆「お前さん、男かい?」
美少年「おいらは、男だい!」
改婆「見せなっ!」
・・・というやり取りがあったかどうかは不明ですが(・∀・)。
タモリさん「こんなもの(メガネ)使わなくても見えるでしょ!すげえ小ちゃかったんだ」
改婆「それ、ほんとかい!?」←二度見するためメガネを使用したのかな(笑)。
盛り上がるロケ現場(笑)。
下ネタは盛り上がる鉄板です。
男性には緩い関所でも、女性には厳しい箱根関所でした。
江戸時代の双六が紹介され、江戸出発京都到着の中に、「手形を忘れて江戸に帰る」というマス目があって、ゲームを通して箱根関所の鉄壁さが、庶民に浸透したのかもしれません。
江戸幕府は五街道を整備しながら、敢えて箱根関所付近は険しい谷沿の道にすることで、箱根は難所というイメージを作りました。
さて、ここでタモリさんの疑問が出てきます。
箱根関所を避けて、柵の無い、山の奥を通ればいいのでは?と。
関所がある街道を通らず、脇道を行けば関所を通らずに済みます。
ここで箱根名物、寄木細工と関係してきます。
江戸時代から伝統工芸品の寄木細工職人の村が、箱根のあちこちに点在していました。
その村人や職人は、街道を外れて脇道を行く不審な人がいたら、通報する義務があったそうです。
いわゆる、関所守り村でした。
また周辺の山は立ち入り禁止であり、たとえ脇道を行っても、その脇道を守る裏関所と関所守り村があって監視が強いです。
まさに鉄壁。
険しい地形、柵、手形、関所守り村。
箱根駅伝の5区を見るときは、そんな鉄壁に思いを馳せて応援しよう。
end
2017-5-17 00:30
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