×というか+というか。とにかく この二人組が好き。
家族愛かな。
背面から、にゅ と腰に腕が回った。
見知っている相手なので、抵抗なく引き寄せるがままとなる。
後ろから抱き付いているのは、プリッシュが名前を付けた"光の戦士"だ。
「寒くないか」
どうした と聞く前に、問い掛けられる。
どうやら潔く腹部がさらされた現在の服装を案じているらしい。
「この程度で、オレが風邪なんかひくわけねーだろ?」
覗き込んでくる水晶球のような瞳を、首を反らして見上げながら応える。
そして、ようやく今の体勢の意味を知る。
こいつは、自分の熱をプリッシュに分け与えようとしているようなのだ。
「ありがとな。心配してくれて」
「当然のことだ。君は私の大切な――
これは、遠く封じ込められてしまった記憶の一節。