“3度目の正直”だ!!今週は牝馬クラシック第2弾「72回オークス」がメーン。阪神JF、桜花賞2着惜敗のホエールキャプチャが今度こその構え。過去2回と違って今回はホームの東京競馬場で戦える利がある。主戦・池添謙一騎手(31)は皐月賞(オルフェーヴル)に続くクラシック制覇へ気合十分だ。G1恒例「データBOX」は桜花賞馬マルセリーナをイチ押しする。

 桜花賞2着のホエールキャプチャはG1で2戦連続2着に泣いてきた。悲願のタイトルの前には、いつも松田博厩舎の馬が立ちはだかってきた。阪神JFは直線で先頭に立つも、ゴール前で外からレーヴディソールにかわされて半馬身差。2歳女王の戦線離脱で1番人気に支持された前走・桜花賞は、直線で大外から強襲するも、馬群をさばいて伸びたマルセリーナに3/4馬身届かなかった。

 連続2着の屈辱を味わった鞍上の池添は「前走は獲るつもりだったし、本当に悔しい思いをした」と唇をかみしめた。1週前追いには自ら志願して美浦に駆けつけた。「乗りに来なくてもいいと言われたが、どうしても感触を確かめたかった」と熱が入る。

 桜花賞から800メートルの距離延長を克服することが最大の鍵となるこの舞台。1週前追いは普段の坂路調教ではなく、スタミナ面を強化するために芝コースで長めから併せ馬を敢行。ミラクルレインボー(3歳未勝利)を4馬身追走し、直線手前で一気に並びかけると、最後は5馬身突き放す圧巻の内容だった。

 「栗東に滞在していた時よりも地元で落ち着いている感じ。並びかけていく時の反応も良くて、息遣いも問題なかった。引っ掛かる馬じゃないし、距離はこなしてくれると思う」と桜花賞からのリベンジに確かな手応えをつかんだ。

 さらに来週は皐月賞馬オルフェーヴルとのコンビで悲願のダービー獲りに挑む。「これまでのダービーでまともにレースができたのは昨年(ゲシュタルト4着)だけ。乗るごとに簡単にダービーを勝ちたいと言えなくなってきた。緊張するが、乗り越えなければ。オークス、ダービーと眠れない日々が続きそう」と大舞台を前に気合が入る。まずはオークス。2度の惜敗を味わった池添が今度こそホエールキャプチャをG1馬へと導く。

スポニチアネックス 5月17日(火)7時4分配信


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